通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

特別声明 オルターの放射能測定値を扱う心得について
オルター通信1224号 号外 記事
◆1Bq/Kgを防衛ラインとする根拠
 
 オルターでは福島原発事故の放射能汚染対策として1Bq/Kgを防衛ラインとしています。1Bq/Kgの根拠は、人体に対する内部被曝を極小にすべきという考え(現実的な検出限界値を考えて)と、広島・長崎での被ばく生存者12万人を対象に寿命追跡調査を行い、低線量被曝に警鐘を鳴らしたアメリカの医師ジョン・W・ゴフマン博士の1万人シーベルトの数値を参考にしていることです。
 ゴフマン博士の推計値をもとに1Bq/Kgの放射能値の食材を、1食500gとして3食で1.5Kgを毎日食べたとして、1年間の総摂取量547.5Kgから被曝線量を試算し、ガン死のリスクを計算すると国民1億2000万人中年間のガン死者は368人ということになります。この場合、リスクは一様ではなく感受性は年齢によって異なりますので、特に子供への配慮が重要です。できるなら子供には0.1Bq/Kg、すなわち福島原発事故以前の汚染状況(チェルノブイリ原発事故などの影響)を死守すべきと考えます。
 1Bq/Kg以下の生活なら、オルターの抗酸化生活で十分対処できるはずですので、安心していただいてよいと考えます。

◆放射能値を絶対視しないでください
 
 放射能医学的には、1Bq/Kgの根拠は明確なのですが、この1Bq/Kgを実際に測定するとなると大変困難なのです。放射能は物差しで長さを測るように測ることはできません。遠くの星の光を捉えるようなものです。環境や宇宙線の影響を極力排除するために5mもの遮蔽壁で囲み、液体窒素で冷却しながら測定しても、測るたびに誤差が生じ、正しいと思われる測定値は測定をくり返して、統計確率的にしか出すことができません。どうしても誤差が生じます。ましてや、オルターや全国の市民団体が持っているような簡易的な機械で、十分な遮蔽もなく室温管理が困難な施設で1回限りの測定では、それが絶対的な値として一人歩きできるはずがありません。
 1Bqとは、一秒間に一回原子崩壊が起きることです。原子崩壊は、一定の確率で常に起るものではありません。都会の大通りのように大量に車が行きかうところでは、車の時間当りの通過量を調べることは簡単なのですが、たまにしか車が通行しないところで時間当りの通行量を調べるのは難しいのです。つまり、10Bq/Kg以上なら比較的簡単な測定ですみますが、測定技術的にあまりにも微小な1Bq/Kgのレベルで放射能を正確に測定するのは、たいへん難しいのです。
 オルターでは、1検体を27時間かけて1Bq/Kgの領域を調べています。しかし、調べたい検体数が多く、一つのサンプルで複数回測定することは、事実上困難です。
 したがって、いわば参考データとしています。そして、生産者の皆様には大変乱暴なことを承知の上で、1Bq/Kg以上を測定した品物についてはあえて、60歳以上限定企画としています。
 これは、それに汚染があると決めつけているわけではなく、あくまで、1Bq/Kgを越えているかもしれないという可能性があるということです。
 いのちを守るという立場からすれば、汚染があるものを口にしないことが大切で、ないものを食べないことで生じるリスクはあえて甘受しなければならないことだと考えるからです。疑わしきは罰すというのが、いのちの立場だからです。
 しかし、このことは生産者側やオルターには大きなダメージが伴っていることをご理解ください。
 絶対とは言えない機械で判定しているということを肝に銘じていかなければなりません。
 より精度の高い機械で調べるまでの間、注意喚起をしておくという意味と理解しておくべきです。
 したがって、後日精密な測定によって判定が覆ることが十分にあり得ます。一番悩ましいのは、10Bq/Kg以下のものです。どこまで測定値が正確なのか誤差の壁が立ちはだかっています。自然界にあるカリウム40などのトンプソン散乱による誤差も問題です。
 このところ1.0・1.1・1.2などの究極のオンラインの測定が続いています。専門家によれば、10Bq/Kg以下の数値の小数点以下の数字には誤差を考えれば意味はないと指摘されています。
 しかし、1Bq/Kgを越えている可能性がある以上は、正確な測定が出るまで、あえて警戒対象とするということです。
 生産者の皆さまにより精密な測定をお願いすることにし、そして安心できるまでは60歳以上企画品として扱うということです。
 これまでオルターが発表してきたこれらのデータをもとにツイッターやブログなどであたかも汚染食品のように扱っている人たちがいます。それも全文ではなくある部分だけ取り出して、社会への誤解をまき散らしています。たいへん残念なことです。 不安になる気持ちもわからないわけではありませんが、冷静に正しくオルターの情報を扱ってほしいと思います。

◆興農ファームの牛肉 今週・来週配送を停止しています。

 セシウムは、筋肉に集まりやすいので興農ファームの牛肉を代表として筋肉部位であるモモ肉を調査しました。
 前回(12月28日)の興農ファーム「牛モモしゃぶしゃぶ肉」は、ND(検出せず)でした。本来は再測定の必要なサンプルではありませんでした。ところが、興農ファームから個体識別番号を明記するためにと要請を受けた測定サンプルでした。このサンプルから1.1±0.3が測定されました。
 すなわち1Bq程度の汚染がある可能性があるかもしれないという検査結果です。これまでお届けした肉を回収するような必要はないと考えますが、このデータを見ないで先週注文された方々に、今週お届けすることはできないと判断しました。
 また、この情報をまだ読まないままご提出いただく今週のOCR などの注文に対し、キャンセル希望があって混乱することをなくすため、来週のお届も停止いたします。
 すなわち、今週・来週について興農ファームの牛肉は中止いたします。
 これは、1Bq/Kgを防衛ラインとしているための処置であり、興農ファーム=汚染肉ということではありませんのでくれぐれもご理解ください。
 なお、この情報を読んでいただいた上で、来週ご提出いただく興農ファームの牛肉の注文はお届けいたします。
 生産者には、より精密な測定をしていただくことを申し入れました。
 なお、もし1Bq/Kg程度の汚染があるなら、その原因は牧草の可能性が高いと考えています。アメリカ宇宙大学連合のシュミレーションによれば、標津町はわずかにかすっていました。ほとんど同じ配合飼料を与えている豚肉にはセシウムの反応がないことを考えれば、牛がたくさん食べている牧草の可能性があるからです。オルターとしては、至急、牛のえさを個別に検証し、安全な餌にシフトしていくことを検討いたします。

◆市販の肉は危険!お忘れなく

 ご理解いただいているとは思いますが、念のためご注意申しあげます。
 放射能に目を奪われオルターの牛肉から1.1Bq/Kg出たといって市販の肉を買いに走るのはあまりにも滑稽です。安全な牛の飼い方、すなわち牧草を食べていればいるほど放射能の問題が絡んでいます。市販の牛は、ポストハーベスト農薬である輸入穀物を食べさせています。ポストハーベスト農薬は日本人が一生に2度ガンになるほどの毒で、1Bq/Kgで368人がガンになる話とはリスクが違います。


■不検出と確認できたもの(検出限界1Bq/Kg以下)
●道長
・にんにく(愛知県産)※漬物原料
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND

・にんじん(愛知県産)※漬物原料
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND

・大根(愛知県音羽産)※漬物原料
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND

・大根(愛知県渥美産)※漬物原料
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND

●共働学舎 新得農場
・桜チーズ原料 桜葉塩漬(神奈川県産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND


■測定機関での測定
●川又農産
・干いも(茨城県産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND
 ※11月に確認していました

●創造工房
・にんにく(京都府京丹後市産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・ND
 ※黒にんにく原料


■1Bq/Kg以上の検出が認められたもの
●興農ファーム
・牛モモしゃぶしゃぶ(北海道産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・1.1±0.3(精密調査へ)

●仁井田本家
・酒粕(宮城県産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・4.5±0.3(精密調査へ)

●佐藤ぶどう酒
・高畠ワイン(山形県産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・1.3±0.3(精密調査へ)

●共働学舎 新得農場
・桜チーズ原料 桜花塩漬(静岡県伊豆産)
 セシウム放射能値(合算)「Bq/Kg」・・・1.3±0.3(精密調査へ)
 ※チーズに使えるかの判断のため想定、使用からはずす


放射能情報 会員Q&A
◆仁井田本家の酒カス、配送停止中です。

Q. AC.U 
 放射能物質が含まれている可能性があるため遅配になっている酒カスがありますが、2月21日に届けてもらったのは大丈夫ですか。

A.  
 仁井田本家の酒カスから、オルターの測定で4.5±0.3Bq/Kg検出しました。この酒カスについて、同位体研究所のデータでセシウム134(検出限界1.5Bq/Kg)以下でND、セシウム137(検出限界1.7Bq/Kg)以下でNDのものでした。検出限界が1Bq/Kg以下でないので、オルターでの再試を行ったものです。同位体研究所では十分なサンプル量がなかったため、1Bq/Kgの検出限界の測定ができなかったと説明し、データのピークからみて1Bq/Kg以下と推定しているというものでした。
 問題はオルターよりはるかに精度のよい測定器を使って同位体研究所が測定しており、セシウム134と137の検出限界値を合算しても、1.5+1.7=3.2Bq/Kgで、オルターの測定値4.5Bq/Kgにはならないのです。オルターの判断として、同位体研究所の方が優位と考えますが、念のため同位体研究所において1Bq/Kg以下の検出限界での再試を要請しました。
 1Bq/Kg以下が確認できるまで、オルターとして念のため、配送を保留いたします。


Q. 
 いつもおいしい安全性の高い食材を届けていただいてありがとうございます。家族全員、オルターに入会してよかったと、とても満足しております。
 ただ、1歳5か月の娘がいるので、放射能にはとても不安を持っていて、何点か食品についての質問をさせていただきます。

●やさか味噌(二年みそ)の大豆は島根産とのことですが、国産米、塩その他の材料はどこの産地なのでしょうか。
●いろいろな豆腐が取り扱われていますが、原材料が西日本産の製品があれば教えてください。
●かつお節のかつおは何年に水あげされたかつおでしょうか。
●とろろ昆布の原産地はどこでしょうか。
●骨なし小あじ開きは、徳島県となっていますが、原材料が真あじ(島根県)となっています。製品番号の右横に記されている都道府県名が産地ではないのですか。
●興農ファーム、北海道のお肉は、放射能の検出検査は行われていないのでしょうか。
●すりごまの原産地が(鹿児島他)となっていますがその他の原産地はどこなのでしょうか。
 
 沢山の質問、申し訳ありません。宜しくお願いします。

A.
●やさか味噌について
 大豆は地元島根県産です。米は地元産及び他県産を使っていますが、現在出荷しているものは全て原発事故前のものです。今後、米は地元産のみの使用を予定しています。塩は赤穂の天塩(天日塩はメキシコ産、にがりは中国産)です。
●豆腐の大豆
「あらいぶきっちん」
 金沢大地(石川県産)と滋賀産大豆を使用しています。
「太子屋」
 九州産です。
「尾崎食品」 
 現在使用中の国産大豆は全て原発事故前2010年産です。新ものに切り替える場合は九州産などへシフトを予定しています。

 ご質問の意図が、北海道の渡部さんの大豆に1.5Bq/Kgの測定がされたから、北海道大豆が心配だと考えておられると思いますが、あくまで1.5Bqあるかもしれないということで、予防的に行動する目安ですので、これをもって断定的に考えないで頂きたいと思います。
 なお、豆腐のように外皮を取っておからにするものについて、セシウムは皮に多いので、かりに北海道大豆を使用しているというだけで豆腐を問題にする必要はないと思います。
●かつおぶし
 汚染している可能性のある海域(東京湾〜北海道太平洋側)を泳いで戻ってくる、いわゆる戻りかつおには土佐湾で採れたものでも2Bq/Kg程度の汚染が確認されています。
 かつおぶしに使うものは、戻りかつおのように脂肪の多いものは使わず、いわゆる脂ののっていないのぼりかつおを使います。
 太平洋をぐるりと回って汚染海水が戻ってくるまでは、かつおぶしを心配することはないと思います。
●とろろ昆布
 末広昆布(神戸工場)のとろろ昆布の原料は、道南周辺の真昆布です。そろそろ新ものに切替わりますので、オルターで測定を予定しています。
 末広昆布(明石工場)の煮昆布製品は、まだ当分原発事故前のものを使います。
●骨なし小あじ開き
 徳島県漁連のこの製品は、徳島県内の浜村水産で加工しています。原料は鳥取県産です。メーカーの所在地が原料の産地とは限りません。
●興農ファームの肉
 興農ファームのような北海道の品物は優先して測定しています。
●すりごま
「鹿北製油」
 黒ごま 宮崎県・鹿児島県・長崎県
 白ごま 喜界島(鹿児島県)
 金ごま 鹿児島県・宮崎県
「和田萬」
 黒ごま 長崎県
 白ごま 喜界島(鹿児島県)
 金ごま 鹿児島県・沖縄県
「キコソーレ」
 金ごま 愛知県
 新もの 測定準備中


Q. G080 E.Mさん   
 オルターさんでの放射能検査について以下の質問があります。
●かくまつ(若松商店 静岡県駿河)のちりめんじゃこ
●茨城県の川又さんの干しいも

 上記2点を今月購入しました。これらは1ベクレルを超えていない事を確かめて販売されているのでしょうか。
 オルターさんでは四国や九州などの水産物を取り扱っていらっしゃいますが、それらは放射能検査はされていますか?
 以下から、徳島・高知などの魚も放射能検査をして1ベクレル以下であることを確認する必要があると考えており確認のため問い合わせさせていただきました。

(以下インターネットの記事より)
「東都生協の自主検査で香川県の瀬戸内海でとれたイリコから6ベクレルのセシウムが検出されました。」
「高知県は去年12月に土佐湾でとれたカツオから2ベクレルのセシウムを検出したと発表しました」

 現在、水産品・水産加工品においては、どのあたりの産地のものまで検査されているのでしょうか?
 日本海側はまだ安全な気もしますが、色々な所で次々にセシウムが発見されているので、安全を確かめる意味でも日本海側の水産物でも検査をお願いいたします。
 御社の1ベクレル以下の製品を販売するという姿勢をとても心強く感じておりますので、沢山の製品の検査は大変かもしれませんが、どうぞこれからも頑張ってください。

A.  
●かくまつのちりめんじゃこ
 東京湾までは汚染が確認されていますが、駿河湾の海水は0.0以下の測定結果もあり、現在のところイワシのような定置性の魚には全く心配はありません。
●川又さんの干いも
 生産者からND(検出限界1Bq/Kg以下)の測定結果がすでに報告されています。掲載もれです。ご心配をおかけして申し訳ありません。
●魚
 東京湾から北海道太平洋側にいたる海域は汚染の可能性があると考えています。その海域を横切って遊泳するアジ・サバ・サンマ・カツオ・イカなども要注意です。
 その他の海域の測定の優先順位は限りなく低いと考えます。
●東都生協の検査結果で瀬戸内海伊吹産のイリコに6Bq/Kg測定されたとの情報がありますが、伊吹産といえばオルターのパリパリイワシに使っているような、1kgが何千円もするようなイリコの最高ブランドで、そんな高級なものを生協が扱っていたとは本当でしょうか。いくらで売っていたのでしょうか。6ベクレル イリコにあるということは、事故後の銚子沖の汚染海域を泳いでいたレベルのもので、瀬戸内海にはとうていありえない話です。偽装がなかったかの調査をされるべきです。


Q. G083 F.Kさん
「つけ太郎 1kg」
 セシウムが出たということなので、1月26日届け分未使用なので返品できますか。

A.  
 どうしてもということなら、返品をお受けすることもできますが、お届け済みのものについては、自己責任ということで対応していただけると助かります。
 米ぬかのようにカリウム40が多く含まれているものは、測定値が真の値より大きく出る傾向にあります。オルターの現在の測定は十分にそれを修正できていません。近く、より精密な測定を実施できるようにする予定です。測定値はあくまで可能値で、オルターとしては予防原則で警戒しています。
 ちなみに米ぬか繊維に吸着しているセシウムは、野菜へ移行することはそう心配ありません。


Q. E003 H・Sさん
 渡部信一さんの大豆以外の豆・農産物は、汚染は大丈夫ですか。

A.   
 他の豆類の測定を行う予定です。


戻る