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井村さんの無農薬大麦で麦茶ができました
カタログ“2001年7月1週”
 「金沢農業」の井村辰二郎さんは、オルターの豆腐(太子屋、尾崎食品、あらいぶきっちん)の原料の無農薬大豆を作っていただいている生産者です。小麦も栽培しておられ、今年から金子製麺のうどんの原料にもなる予定です。現在、パン用小麦の栽培にもチャレンジされているところです。井村さんはまた、大麦も作っておられ、今年収穫したこの新大麦を使って、麦茶作りを始められました。
  大麦を麦茶に加工していただくのは、奈良県の「竹内茶園」の竹内秀興さんと石川県の「田中竜之介商店」の田中竜之介さんです。



井村辰二郎さん
井村さんの麦茶
原料
六条大麦(ミノリムギ) 
 「金沢農業」の井村辰二郎さんが無農薬で栽培されています。今年収穫した新大麦を使います。市販のように、1年前に収穫したものを冬の間に大量生産している大手メーカーのものとは、当然香りが違います。
加工
・500g袋入りについては「竹内茶園」で
・ティーバッグ入り(10gX50個)については「田中竜之介商店」で
麦茶に加工していただいています。
取扱いは通年の予定。夏場に冷たい麦茶として飲むのはもちろんのことですが、井村さんの麦茶は香りがよく、温かいままでもおいしいので通年取扱おうと考えています。




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井村さんの大麦
井村さんの大麦畑
「田中竜之介商店」の麦茶
田中竜之介さんは、大麦を砂釜(鉄製の煎り釜の中に砂を入れています)で煎って加工されています。田中竜之介さんの麦茶は、利便性を考えてティーバッグ入りになっています。ただし、ティーバッグの材質は無漂白の紙製ですが、未晒パルプのほか、麻パルプ、ポリプロピレン繊維、ポリオレフィン系複合繊維(ポリプロピレン/エチレンプロピレン共重合体)を含みますので、キャリーオーバーの添加物、すなわち環境ホルモンの心配があります。
※麦茶をご注文の方は18ページをご覧ください。
田中竜之介さん
  「竹内茶園」の竹内秀興さんは、自園栽培の無農薬のお茶葉から煎茶やほうじ茶を作っておられます。竹内さんのほうじ茶も素晴らしいお茶なので、次週のカタログでご紹介する予定です。
  竹内さんは1992年より麦茶も作られるようになりました。きっかけは「奈良よつ葉牛乳を飲む会」の清水章子さんからの、麦茶を作ってもらえないかとの提案でした。
  竹内さんの麦茶作りはいたってシンプルで、井村さんの六条麦茶を鉄製の煎り釜で煎るだけです。もちろん、煎り方には味や香りを引き出す技術がいるのは当然です。おいしさを引き出す煎り加減はもちろんのことですが、大手の大量生産の場合のように、煎ったあと水をかけて急冷するようなことをせず、扇風機で自然冷却をじっくり行っています。こうして作った麦茶がとても香りがよく、あまりにも市販の麦茶とは違いすぎるのは実に驚きです。市販の麦茶のひどさについては後述していますが、味や香りに違いがあるのはいわば当然のことなのです。
  竹内さんの麦茶は袋入りで、あえてティーバッグに入れてはいません。したがって、そのままやかんに入れて煮出すか、ステンレス製の網カゴに入れてお使い下さい。

「竹内茶園」の麦茶
煎り釜の前で 竹内秀興・昌子ご夫妻
市販の麦茶の問題点
  ペットボトルに入って市販している麦茶は、見た目には色が濃く、一見おいしそうには感じさせるのですが、いざ飲んでみると、とてもまずいのはなぜでしょうか。まず原料の麦が、麦茶に向いている六条大麦ではなく、ビール麦だというのが実は一般的なのです。ビールと同様、色がよく出るので使われています。六条大麦のような甘味はなく、おいしい麦ではありません。しかも、ビールに使えるようなビール麦ではなく、ビールを作るときに水に浮き、除去されたようないわゆる浮きカスの未熟なビール麦を使っているのです。
  このようないわば廃棄物を使っているのが、安く安く作れているカラクリなのです。これではおいしいものが作れる道理はありません。
  大手メーカーの大量生産の加工工程においては、途中で水をかけているために味がとても低下します。煎り釜から出した麦は高温になっていますので、そのまま自然冷却したのでは、冷えるのに長時間かかって効率が悪いのです。そのため、霧吹き状の水をかけて急冷し、生産効率を上げていますから、味が劣化するのは当然です。
  大手メーカーの麦が高価な国産ではなく、ましてや無農薬で栽培されているわけがありません。ポストハーベスト農薬の心配される外国産が一般的です。使っているペットボトルも環境ホルモンの心配なプラスチック製です。市販の冷水用のティーバッグ入りの麦茶には必ずといってよいほど、カラメル(発ガン性の心配)が使われています。水で出るのは薬品の色なのです。このティーバッグも、環境ホルモンの心配のあるプラスチック繊維を不織布にしたものが使われています。



   ―文責 西川栄郎―



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