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福島原発放射能汚染に関する 6月10日 声明 (決議)
オルター通信1191号 記事
私たちNPO安全なたべものネットワーク オルターの会員、および生産者は、本日、大阪でともに会して、3月11日発生した福島原発の事故に関して検討した結果、以下の判断をするに至りました。

1)福島原発で発生した事故は、現在も放射能を放出し、危険性をはらみ続けているので、関係者はいのちのリスクを防止する努力を全力で続けるべきである。

2)放射能はたとえ少量でも細胞に対する毒性を持っており、原子力発電所から平常時に発生する放射能も危険であるが、まして事故により大量に発生している放射能は、ヒトをはじめすべての生命に危険を及ぼすものであり、安全であるレベルなどあり得ないと判断するべきである。

3)とくに、次代を担う子供たち、その父母である若い世代の人たちに対して、放射能汚染の危険性が及ぶことは、万難を排して防止すべきである。

4)生命の安全を考慮するうえで、放射能汚染は、外部被ばくのみならず、経口的、経皮的、もしくは経気道的に取り込まれる内部被曝を重視すべきである。

5)経口的被曝に関して、われわれは食材の安全性にこれまで以上の懸念を持っており、生産者、消費者は手を携え、いのちを大切にする原則に従って行動するべきである。

6)政府は、現在の暫定基準値がいのちを大切にする基準ではないことを認め、見直すべきである。

7)事故によってすでに汚染された土壌は、すみやかに回復されるべきであるが、危険な状態での食物生産は認めるべきではない。そのために、政府・東京電力は責任をもって、農民・漁民などの生産者、 および食の産業に対して補償し、産業の回復および信頼の形成への努力に、十分な協力をするべき責任がある。

8)以上のことを踏まえて、これ以上のいのちのリスクに国民がさらされないために、エネルギー需給の懸念にかかわらず、すべての原子力発電所を廃炉にすべきである。

9)日本はいまや汚染の原因国となった。また、事故はまだ終息していない。この事実を踏まえて、われわれは以下の努力をする。

@下水道、焼却灰など蓄積しつつある身の回りの汚染源を点検し、新たな汚染を広げないように努力する。
A自ら汚染の状況を確かめ、監視するとともに、さらに海洋などを汚染し続けることないように努力し、汚染を強いられる人を出さないように努力する。
Bお互いの健康を支える情報を共有する努力をする。
C汚染がもたらした生産者の困難を今後しっかり支えてゆく努力をする。
D原子力エネルギーに頼らないよう、暮らしの工夫に努力をする。

以上の声明を決議しました。
2011年6月10日 大阪市において。


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