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金沢大地 井村辰二郎代表が、平成25年度『全国優良経営体表彰【個人経営体部門】農林水産大臣賞』を受賞
オルター通信1316号 記事
「第16回全国農業担い手サミット inいしかわ」での記念3分間スピーチの内容を掲載いたします。
※金沢大地 井村辰二郎さんについては、食べもの百科p.22、またはオルターカタログ2012年2月4週号表紙をご覧下さい。

 日本の農業の担い手が集う場で、スピーチの機会を頂き、光栄に思います。また、本日のサミットの開催や農林水産大臣賞の受賞に際し、ご尽力頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。そして、父親を始め郷土の農業の基盤を作り、故郷の農村を守ってきてくださった先人・先輩方に敬意の念を述べさせて頂きます。本当にありがとうございます。
 私は、昭和39年東京オリンピックの年に、ここ石川県で生を受けました。食糧増産・高度経済成長の始まった頃です。故郷の豊かな農村の自然環境の中で、虫取りや魚とりをして遊び、かけがえの無い幼年期を過ごすことが出来ました。
 一方、その頃は農業の近代化に向けて、農薬や化学肥料が普及し始めた時代でもありました。私は、幼い目で、遊び相手でもあった魚や虫、鳥たちが死んでゆくのを見て育ったのです。
 脱サラして家業を継ごうと決心したとき、私がイメージしたのは、環境と仲良くし、多様な生物達と共に生きる持続可能な有機農業でした。
 伝統と歴史があり、未来永劫人類にとって不可欠なこの生業は、私にとって魅力ある、またやりがいのある職業と感じ、夢が広がったのを覚えています。

私は、自分の農業に5つの使命を課しています。

1、日本の耕作放棄地を積極的に耕します
2、有機農業を通じて、日本の食料自給率の向上に貢献します
3、新規就農者等の研修、受け入れ及び育成を行います
4、農産業を通して、地域の雇用を創造します
5、農業を通して、東アジアの食料安全保障に貢献します

 近年私は、世界農業遺産に認定された、能登の里山・里海の耕作放棄地を積極的に開墾したり、有機農産物の輸出を行ったり、限りなく広がる農業の可能性に挑戦しております。

「千年産業を目指して」
 私の経営理念であります。農業が持続可能な生業であるために。農業が国の元であるために。
 未来永劫豊かな故郷を多面的に形作る生業として、その価値を示せるように皆で努力しようではありませんか。
 私たちの志が、世界の生活者に、日本の農業の存在価値を示し、平和な社会が続くことを願ってやみません。
 日本の農業の未来は、広く開けているのであります。ご静聴、ありがとうございました。

 井村辰二郎


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