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ワクチンが自閉症を作っている?
−知られていない水銀の毒性−
水銀の問題はもう解決したかのように思われていますが、決してそうではありません
別処珠樹著さんの著書「日本人の知らない地球環境汚染」(宝島社新書)
から引用した、オルター通信788号記事です。


知られざる水銀の毒性
 水銀による被害は、日本では水俣病以外あまり大きな問題になっていません。しかし実は大変な難問を抱えています。以前からアメリカのバーナード・ウィンダムという技術者が、水銀について非常に詳しいものをまとめていますので、それを要約しておきましょう。日本では電池の水銀無使用がよく知られ、。
 @ フロリダ州では、ごみ焼却炉から年間12トンの水銀が出る。水銀以外に鉛・カドミウムなども出ている。
 A この量を土地面積あたりの降下量に換算すると、年間一平方キロあたり39グラムになる。
 B ミネソタ州では、湖に年間一平方キロあたり13マイクログラム(1マイクログラム1グラムの100万分の1)の水銀が入ると警告が出る。
 C 人骨を調べると、鉛の濃度が産業革命以前と比べて五百倍になっている。
 D アメリカではすでに50%の児童が、重金属など毒性物質によって学習障害を起こしたり、心の状態に悪影響を受けたりしている。
 E 平均的なアメリカ人の水銀摂取量は、1日2〜7マイクログラムだが、魚をたくさん食べる人では、1日40マイクログラムを超えることがある。
 F ミネソタ州では一週間の水銀摂取量を15マイクログラム以下にするよう勧めている。
 G 焼却炉近くの降雨に、異常に高い水銀濃度が見られることがある。
 H 水銀の主な排出源は、ごみ焼却炉と石炭火力発電所である。

 ウィンダムさんのサイトhttp://www.home.earthlink.net/^berniew1/には水銀の健康への影響に関する論文が山のように集められていて、問題の広さと深さに圧倒されます。いずれ機会を見つけて紹介したいと思っています。



ワクチンが「自閉症」を作る
「自閉症」と呼ばれる障害については、人との相互作用が乏しい、言葉が遅れる、などが指摘されます。いわゆる青春期の引きこもりとはまったく違ったもので、幼年期に始まるので、この名称は適当でないと言われています。ですから、ここでは「自閉症」と書くことにします。アメリカでは新生児150人に一人が発症しているという報告があります。
 赤ちゃんが受けるB型肝炎などの予防接種は、強い毒性をもつ有機水銀の防腐剤チメロサールを含んでいます。これが障害の要因になったとして「自閉症」の人たちが製薬会社を訴えました。2001年3月28日、アメリカ・テキサス州オースチンにある地方裁判所がこの集団訴訟を受け付け、世界初の「自閉症」損害賠償裁判が始まりました。
 日本にも同じ問題があります。病原体の毒素を無毒化したタイプの三種混合、日本脳炎、B型肝炎、インフルエンザのワクチンにチメロサールが入っています。チメロサールは日本の「毒物及び劇物取締法」では「毒物」ですが、医薬用途には規制がかかりません。
 現在はワクチン1ミリリットルあたり50マイクログラム、または5マイクログラムの濃度で添加されています。1ミリリットルあたり50マイクログラムは食品の暫定基準値である総水銀温度0.4ppmの125倍にあたります。チメロサールは体内で分解し、有機水銀の一種であるエチル水銀に変わります。水俣病の原因となったメチル水銀と似た毒性をもつといわれますが、毒性についての研究は充分といえません。
 この問題が大きくとりあげられたのは、2000年4月にアメリカの研究者サリー・バーナード、アルバート・イナヤティらが詳しい研究をもとに、チメロサールの水銀が主要な原因であろうと発表したことによります。脳に特別の器質変化がなく、原因のわからなかった「自閉症」の症状が、水銀中毒の症状と非常によく似ていることを明らかにしました。
 この研究はたちまち注目を集め、3ヵ月後の7月18日、早くもアメリカ下院の議会改革委員会で水銀との関連について公聴会が開かれました。これに続き、2001年4月25日・26日の両日に二度目の証言が行なわれています。その結果、水銀を使わないにこしたことはないとして、アメリカ政府は2002年末までにチメロサールを除去することにしました。しかしチメロサールが「自閉症」の原因であるとはっきり認めたわけではなく、灰色の決着をつけたことになります。現在詳しい研究が続けられています。
 アメリカ政府が灰色の決着をつけた直後の2001年10月、決着のもとになったレポートにもう一つ秘密版のレポートがあったと、訴訟にあたっている弁護士のネットワークが明らかにしました(インターネットで読むことができます)。その秘密レポートには、生まれて3ヵ月以内に62.5マイクログラムを超える水銀を取り込むと、言葉の遅れ・自閉症・吃音・注意欠陥障害など神経発達に関わるリスクが増大すると書かれています。また、リスクの増加率は2.48倍になることがグラフに示されています。
 さらにこのネットワークは、長年にわたって製薬会社が水銀の毒性を隠蔽していたようだと発表しました。チメロサールを製造していたイーライ・リリー社の『製品安全性データシ−ト』に「神経系と生殖に影響あり。胎児の変化を含む曝露の影響あり。水銀中毒が生じる可能性あり。子どもの曝露では中程度の知的退行を生じる可能性あり。水銀過敏の症状が曝露で強化される」という記述があると、ネットワークは発表しています。
 ▼バーナードらの論文 http://www.autism.com/ari/mercurylong.html
 ▼月閉症弁護士ネットワーク http://www.autismlawyer.net/info_reports.htm



水銀を除去すると「自閉症」が軽くなった
 もしも水銀が原因なら、身体の外に排出させることで障害を軽くできるはずです。事実、水銀を除去するキレート療法という方法を試みて、アメリカのエイミー・ホームズ医師らが成果をあげています。キレートはカニのはさみを意味することばで、水銀などの重金属をキレート剤と呼ばれる薬ではさみこんで体外に出そうという考え方です。


 ホームズ医師は、五歳以下の「自閉症」児に実施した場合、40人中7人は顕著に症状がよくなり、16人にかなりの改善があったと報告しています。年齢が低いほど改善率が高く、高年齢になると脳の不可逆的な変化で回復が難しいことを示しています。
 日本では今のところチメロサールに対して規制がありません。チメロサールを含むのは、菌が生きていない不活性化ワクチンおよびトキソイドという種類で、ジフテリア・破傷風・百日咳の「三種混合ワクチン」のほか、インフルエンザ・日本脳炎・B型肝炎の各ワクチンがこれにあたります。厚生労働省は、2001年7月にチメロサールの濃度を下げるよう業界を指導しました。しかしゼロにしたわけではありません。
 日本でもすでにキレート剤などによる治療を受けた人があり、わずかの期間で言葉がしっかりしてきたと、うれしい連絡を複数の方からいただいています。
 ▼ホームズ医師の報告 http://www.healing-arts.org/children/
 ▼日本語の報告『週刊金曜日』2001年9月21日号、別処珠樹「予防接種のワクチンに有機水銀」。問い合わせは、(株)週刊金曜日、電話03-3221-8527◆END◆
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