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製薬会社は水銀を含むチメロサールについて免責される 新法に修正条項
通信754資料記事
薬品会社が水銀製剤を使えるようにする悪法
  世界の環境ホット!ニュース(GEN) 153号より転載
  2002年11月24日 別処珠樹さん発信情報

 「自閉症」の原因の一つが、B型肝炎などのワクチンに殺菌剤として含まれる有機水銀製剤のチメロサールではないかという疑惑が、以前にもまして大きくなってきました。アメリカで、相関関係を明らかにした報告書が改竄されていたことがわかり、損害賠償を求める集団訴訟が提起されました。製薬会社イーライ・リリー社等が被告になっています (詳しくは下記の『日本人の知らない地球環境汚染』参照)。

  11月19日の夜、アメリカ上院が「国土安全保障省設置法」を可決しました。
 アメリカ国民のプライバシーにかかわる電子情報の収集が自由にできるようになるなど極めて問題の多い法案で、共和党内部にさえ反対があるといわれます。
 その問題はさておくとして、この集団訴訟に影響する修正条項が含まれていたことが浮かび上がってきました。

 細菌兵器として天然痘ウイルスがばら撒かれる危険性がささやかれています。状況によって、もしも天然痘ワクチンを強制的に使う必要が出てきた時、それには有機水銀のチメロサールが含まれることになります。責任は国家にあることになるので、製薬会社はチメロサールについて免責され、被害が発生した場合、最高2万5000ドルの国家補償で済ませようという修正条項が同法に含まれていることが分かりました。大統領の署名を経てこの法律が成立すると、たとえチメロサールと「自閉症」の因果関係が認められたとしても、わずかの補償で済まされることになり、原告側は危機感を募らせています。

 この前の選挙で製薬業界は共和党を強力に支援しており、一方、原告団は民主党を支持しているとワシントン・ポストは書いています。背後にロビー活動が存在したことが伺えます。しかしイーライ・リリー社のスポークスマンは、今までこのような修正条項があることを知らなかった、わが社としてはこれを支持する、と述べています。

 水銀が脳細胞にどのような影響を与えるか、まことに明快な映像があります。英語なのが残念ですが、カナダのカルガリー大学で行われた実験の顕微鏡映像で、クイックタイムのソフトをウエブからインストールすれば見ることができます。カタツムリの脳細胞に水銀イオンを注入したときの様子を映した恐るべきビデオをご覧ください。英語が聞き取れなくてもOK。脳細胞が水銀の作用で急速に縮んでいく様子は何度見ても恐ろしい。なお、カタツムリの脳細胞の組成は人間とほぼ同じなので、人間でも同じような効果があるはずだと解説されています。

 日本の「自閉症」被害者も、製薬会社や国も、問題の解決にむけ一日も早く奮起することを願うばかりです。(「自閉症」と括弧をつけて表記しているのは青春期の閉じこもりと誤解される心配があるからです。「自閉症」は幼児期に
発生し、言語の遅れ、対人関係の困難などを特徴としています)

▼カルガリー大学のビデオ
http://movies.commons.ucalgary.ca/mercury/
(真ん中のボタンが早くて見やすいです)
 
歯科医は水銀の害を受けている・・・過去にしがみついて前進するのは
  世界の環境ホット!ニュース(GEN) 153号より転載
  2002年11月24日 別処珠樹さん発信情報

  ──英スコットランドの大学で行われた大規模な調査の結果、一般の研究者とくらべて、歯科医は身体に多くの水銀をため込んでいることがわかりました。研究グループは、スコットランド西部の歯科医180人から尿・毛髪・爪を集め、グラスゴー大学の研究者180人から採取したものと比べてみました。その結果、歯科医から集めた標本の水銀濃度は、研究者のものとくらべ平均して4倍高いことがわかりました。

 水銀の濃度は、仕事をしている時間、扱った水銀アマルガムの個数、歯科医自身の歯に施してあるアマルガムと強い相関関係が見られました。水銀濃度が高いほど悪い影響が出ている証拠もみつかりました。歯科医は腎臓疾患で治療を受けた機会が10倍多く、不妊の問題を経験した率も3倍ありました。また、記憶力減退の率は2倍ありました。これらはすべて水銀中毒による症状としてしられているものです。──

 下に掲げた論文の原文がウェブでは見つからないので、今回はアメリカの化学技術者バーニー・ウィンダムさんの紹介文をそのまま訳出しました。

  Ritchie KA, Gilmour WH, Macdonald EB, et al, Health and 
  neuropsychological functioning of dentists exposed to mercury. 
  Occup Environ Med 2002 May;59(5):287-93

 日本では虫歯の治療にアマルガムが使われることは少なくなっていますが、過去の遺産が中高年者の口の中にたくさん残っています。上のことは、けっして歯科医だけの問題ではなく、口の中にアマルガムを残している人は水銀の害を受けている可能性が非常に高いと見るのが正しいようです。

 以前にも何度か書いていますが、私自身の体験を重ねて書いておきますと、口の中に数箇所アマルガムがあったので、すべて除去し、プラスチック製のものと取り替えてもらったところ、血圧が劇的に下がりました。アマルガムは歯にかぶせてあるものではなく、小さい虫食いを金属で埋めているものです。影響は血圧だけに留まらないはずですので、心当たりのある方は、ぜひ除去されるようにお勧めします。

除去する前 最高140〜160 最低90〜105
除去した後 最高100〜130 最低60〜80

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