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有機栽培ココナッツが原料 無添加、無漂白のフェアトレード品。 |
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◆揚げ物、炒め物に向いています。 フェアトレードでフィリピンのココナッツ製品を扱う、(株)ココウェル 水井 裕代表は、加熱による酸化安定性が高い、ココナッツオイルを紹介しています。炒め物や揚げ物といった加熱料理におすすめです。 ココナッツオイルは、乾燥させた無農薬のココナッツの果肉を圧搾したクッキング用オイル(プレミアムココナッツオイル)です。香りはほとんどありませんが油の旨味があります。くせのないサラサラとした油ですので、いろんな料理に使えます。その約92%が飽和脂肪酸で、一価不飽和脂肪酸(6%)、多価不飽和脂肪酸(2%)が少なく、加熱による酸化耐性に優れています。 飽和脂肪酸の主成分は中鎖脂肪酸で、長鎖脂肪酸と比べ、エネルギー代謝のスピードが約10倍と非常に速いため中性脂肪になりにくく、コレステロールやトランス脂肪酸を全く含みません。一般的なココナッツオイルと異なり、溶剤などを使わず、天然石灰と活性炭で精製しています。 ココナッツオイルは凝固点が約20℃なので、夏季には液体ですが、冬季には固体です。液体・固体を繰返しても品質上問題はありません。
◆酵素を守るため低温圧搾 生のココナッツ果肉から低温圧搾した食用オイル「エキストラバージンココナッツオイル」もあります。ココナッツに含まれる酵素を守るため、40℃以下の低温でじっくりと抽出したものです。バターの代わりに、トーストなどに使えます。ココナッツの甘い香りとコクが楽しめます。
◆アミノ酸バランスに優れています ココナッツ果肉からココナッツオイルを搾った残り、「ココナッツファイバー」は食物繊維がたっぷりの微粉末です。グルテンフリーとして使える粉末です。ヨーグルトかカレーに混ぜると、ココナッツの豊かなコクが楽しめます。お腹の中で 3倍に膨らみますので、満腹感を得やすく、過食防止、ダイエットにも役立ちます。必須アミノ酸のうち、ロイシン、イソロイシン、リジン、フェニルアラニン、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、バリンを多く含んでいます。
◆ファインとロング ココナッツ果肉を乾燥させた粉状のフレーク「デシケイテッドココナッツ」はココナッツの豊かな風味とシャリシャリ感があり、お菓子の材料やサラダのトッピングに利用できます。酸化防止剤、二硫化硫黄を使わず、無添加、無漂白で製品化しています。製品にはパン粉状の「ファイン」(パンやクッキー、ケーキに)と細長い「ロング」(ロースト、サラダのトッピングに)があります。
◆低GI値の花蜜糖 「ココナッツシュガー」はココナッツの花蜜糖です。果糖のようなコクがありながら、後味さっぱりの上品な甘みが特徴です。血糖値の上昇度合いを示すGI値(グリセミック・インデックス)が35と非常に低いことから、血糖値を気にする方に、砂糖の代替としておすすめです。砂糖と同じように使えます。カリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
◆すぐれた保湿性 「オーガニックバージンココナッツオイル」は「エキストラバージンココナッツオイル」と全く同じ製品です。化粧品として薬事法遵守のための製品アイテムです。 低温圧搾法でていねいに抽出したバージンココナッツオイル100%です。有機認証「ECOCERT」「USDA ORGANIC」を取得しています。べたつかずしっとりと保湿してくれますので、フェイスケア、ボディケア、ヘアケア、ベビーオイルに。ココナッツ本来の甘い香りが楽しめます。
◆貧困問題の解決に フィリピンには政府機関として農業省の下に「ココナッツ庁」があります。元々資源の少ないフィリピンにとって、ココナッツは「Tree of Life(生命の木)」と呼ばれ非常に重要な資源だからです。 フィリピンの人口の1/3が何らかの形でココナッツから収入を得ています。ココナッツが貧困層の生活基盤を支えているといっても過言ではありません。ココナッツ産業を発展させることは、フィリピンが抱えている貧困問題の解決につながると考えられます。 (株)ココウェルはJICA(国際協力機構)と共にフィリピンの支援活動を行っています。 フィリピン中部のレイテ島のリバゴンという町で、2012年8月、“WITH COCO FARMER"プロジェクト(ココウェル製品1個に3ペソ、約6円が支援基金として活用されています)で積立てた基金でココナッツ雑貨の生産機械を4台購入しました。アクセサリーなどの試作を行っており、(株)ココウェルで販売も計画しています。 ミンドロ島のポラという町では、CASEMPCO協同組合でバージンココナッツオイルの生産に取り組んでいます。ココナッツ農家は自分でココナッツを育て、収穫した実を売って生計を立てていますが、もっと付加価値をつけて生活を安定していくために、ココナッツの加工品開発を支援しています。
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■原料 オーガニックココナッツ
■生産者 CASEMPCO協同組合 有機認証 「ECOCERT」 「USDA ORGANIC」
■製造工程 ●フィリピン Peter Paul社(ケソン州) @原料受入れ A殻から生の果肉取り出し(プレミアムココナッツオイルの場合は、乾燥果肉を使用) B洗浄 C破砕 D圧搾抽出 Eろ過 F油分とミルクに分離(40℃以下) Gろ過 H品質検査
●国内 (株)ビューティコスメテックス・ピカソ美化学研究所グループ @原料受入れ Aろ過 B検査 C充填 D計量 E出荷検査
原料段階から最終製品までの化学物質の使用はありません。
―文責 西川榮郎(NPO法人 安全な食べものネットワーク オルター代表)―
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