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天然トロナ鉱石から作る重曹
カタログ‘2009年5月4週号’
純度が高くて良質。
化学合成重曹のような臭みもなく、
安心して料理に使えます。

●ベーキングパウダーは危険

 重曹は昔から、まんじゅうやどら焼きなどを膨らませる膨張剤(ふくらし粉)として用いられてきました。しかし近年のお菓子作りやパン作りでは、重曹に様々な助剤や分散剤を添加して「改良」したベーキングパウダーが主に使われています。このベーキングパウダーには約70種類もの食品添加物が使われており、安全性に問題があります。
 また、一般に売られている「重曹」には何種類もの食品添加物が配合され、殆どベーキングパウダーと呼ぶべきものがあり、重炭酸ソーダという物質名からは想像もつかない製品の現状があります。

●独特の臭いがない重曹

 中国内モンゴルの奥地シリンゴル高原に産出するトロナ鉱石は、重曹すなわち重炭酸ナトリウム(NaHCO3)と炭酸ナトリウム(Na2CO3)を多く含んでいます。このトロナ鉱石を石灰石を焼いて作った二酸化炭素と反応させると、炭酸ナトリウムも重曹に変わって、純度99%の重曹が出来上がります。
 この重曹は、石灰石と塩とアンモニアで作る化学合成重曹のように塩化アンモニアの臭さがなく、安全で料理の風味を損ねずに使え、素早く溶けるのも特徴です。

●大自然の恵み

 トロナ鉱石が産出する鉱山は地球上に少なく、まさに大自然の恵みといえます。この重曹は木曽路物産(株)の鹿野正春社長が輸入・販売しています。
 鹿野正春さんはレストラン事業を営み、アメリカにも出店していました。17年前に「有機」を志し、中国内モンゴルで米と大豆の有機栽培に取り組み、それらを原料に味噌、醤油、納豆作りを始めました。内モンゴルにはラーメンに使えるトロナ鉱床の天然かんすいがあり、それに取引先が注目した事から重曹にも出会いました。
 重曹は日本国内では食品添加物として登録されていますが、重曹そのものは不純物や精製過程に問題がなければ毒性を心配する様な物質ではありません。木曽路物産(株)の重曹は正式に食品添加物としての認可を取得した品です。お菓子作り等において発泡、膨張剤として使えるだけでなく、エコロジーな洗濯用洗浄剤、更には入浴剤、消臭剤等として広い用途に活用でき、大変重宝なものです。
 この重曹やかんすいが良質なものであるとのオルターへのご紹介は、本「買ってはいけない」の著者のお一人、三好基晴医師からです。木曽路物産(株)の重曹は、安心安全なふくらし粉として、桜井食品のホットケーキミックス・天ぷら粉・お好み焼粉、たまだけんの和菓子、サンラピスの洋菓子などオルターの品々にも使われています。


木曽路物産(株)の重曹
製造工場は中国内モンゴルの地元政府の工場(伊化集団)。輸入・販売元は木曽路物産(株)。オルターへの販売窓口は桜井食品です。

●原料
 トロナ鉱石(NaHCO3、Na2CO3を含む)。中国内モンゴル・シリンゴル高原産

●製造工程
 トロナ鉱石を二酸化炭素と加熱。二酸化炭素は石灰石を焼いて作っています。医薬品レベルの規格で製造されています。

●使い方
 お菓子作り、料理に/野菜のアク抜きに/食器、野菜洗いに/鍋のコゲ落としに/換気扇の汚れに/シンクのぬめり取りに/哺乳瓶の洗浄に/掃除、洗濯に/歯磨き、洗顔に/冷蔵庫や生ゴミの消臭に/入浴剤、お風呂洗いに。


市販のベーキングパウダー、重曹の問題点
 お菓子作りによく使われているベーキングパウダーは、重曹だけでなく、発泡を活性化させる酸性剤など約70種類もの化学薬品が配合されています。酸性剤としては、遺伝毒性のあるグルコノデルタラクトンをはじめ、酒石酸、クエン酸、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウムなどが主として使われています。
 石油系の化学合成物質で作られたものや、アルミニウム化合物の焼きミョウバンも使われています。アルミニウム化合物はアルツハイマーの原因物質のひとつとして報告されているものです。かつては強い遺伝毒性や発ガン性のある臭素酸カリウムも使われていました。その他コーンスターチや小麦粉も使われています。それぞれ遺伝子組み換えやポストハーベスト農薬が問題です。「ノンアルミ」と謳われていても、ベーキングパウダーは既に問題なのです。
 この様にベーキングパウダーは論外としても、一般に市販されている重曹も実は油断できません。炭酸水素ナトリウム(重炭酸ソーダ)すなわち重曹という物質名からは想像もつかない事ですが、なんと食品添加物を配合している、いわばベーキングパウダーに近いものがあります。第2リン酸塩、第3リン酸塩、ピロリン酸塩などのリン酸塩を配合しています。配合される可能性のあるリン酸塩は20種類くらいあり、身体のカルシウムバランスを崩すなど好ましくない性質があります。
 混ぜ物のない重曹の場合も、通常は化学合成されたものです。塩(NaCl)と石灰水とアンモニアを反応させて作っています。製品中に反応してできた塩化アンモニアを含んでいますので、どうしても独特のアンモニアの臭さがあり、料理の風味を落としてしまいます(最近は化学合成のもので塩化アンモニア臭の低いものも作られています)。
 市販のパン作りに使われる「イーストフード」も、名前に「イースト」とありますが酵母菌とは関係なく、ベーキングパウダーと同様に多くの食品添加物が配合された化学薬品です。パンやお菓子を作る場合は、ちゃんとした原料で作られた天然酵母や純度の高い重曹を使われる事をおすすめします。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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