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日本ミツバチの百花蜜
カタログ2011年9月1週号
古来より民間薬として珍重、おいしい伝統の味 貴重な和蜜。


◆ますます幻の日本ミツバチの蜂蜜
 日本ミツバチの蜂蜜(和蜜)が、古来より民間薬、とくに胃潰瘍や胃がんの術後の回復、風邪の初期症状などに良いといわれてきたこと、また、日本在来の野生種であり、近年はその養蜂家が激減し、幻の蜂蜜となっていることは、オルターカタログ2010年9月1週号にてご紹介した通りです。
 ここ数年、浸透性農薬ネオニコチノイド農薬が稲作や果樹に使われていることから、日本のハチ自体が激減し、農作物の受粉にも影響が出始め、大きな社会問題となっています。日本ミツバチの蜂蜜は、ますます幻になっています。
 オルターでも毎年注文量に応じきれない状況が続いています。

◆瀬戸内の温暖な環境
 四国、香川県高松市の川辺勝義さんは、本業は社員18名の土木業、エクステリアの会社を経営していますが、そんな日本ミツバチの養蜂に魅せられ、2009年から高松市生島町の山で取り組みを始めています。
 養蜂技術は徳島県西祖谷山村の友人に教えてもらい、縦横25cm、高さ15cmほどの四角い箱を5段に重ねる重箱式で行っています。なかなか効率のよい方法で、オルターとの出会いをきっかけに、これからは巣箱を増やしていきたいとのことです。
 生島町の山は瀬戸内海の温暖な気候で、風が当たりにくく、周辺にレンゲ、菜の花、ブルーベリー、百合の木、イタドリ、センダン、ハゼ、タラ、サカキ、シキミ、ウメ、サクラ、ビワ、ハッサク、ミカン、モモ、クリ、カキなどの花が咲き乱れ、たいへん養蜂に適した環境にあります。
 今後のオルターの必要量をみて、日本ミツバチの会(約15人)の同好の仲間にも協力を求めていただけるとのことです。
 オルターへの紹介は、ACのちろりん村からです。


川辺勝義さんの日本ミツバチの百花蜜
■ミツバチ
ニホンミツバチ野生種

■巣箱
 杉材で四角の巣箱(25×25×15cm)をつくり、ミツロウを塗って使います。箱は5段重ねて、上に天井板を載せます。
 巣箱には洋蜜のように抗生物質などを使いはしません。
 3〜5月頃、親の女王蜂が巣から出て分蜂します。新しい女王蜂が古い巣に残ります。分蜂した女王蜂は近くの木にとまるので、これを新しい巣箱に入れます。
 分蜂は1箱あたり、1〜5回行われます。女王蜂は約2〜3年、働き蜂は約3ヶ月が寿命です。
 巣箱は清潔に管理します。ゴミが溜まって汚れてくると天敵のスムシが侵入しやすくなります。スズメバチも襲ってきますが、焼酎や日本酒、砂糖、ブドウ糖、酢をペットボトルに入れたトラップで駆除しています

■ミツバチのエサ
 レンゲ、菜の花、ブルーベリー、イタドリ、センダン、ハゼ、タラ、サカキ、シキミ、百合の木、ウメ、サクラなど、自生している木々の花、ビワ、ハッサク、ミカン、モモ、クリ、カキなど多くは廃園になって放置されている果樹の花が蜜源です。したがって様々な花の蜜が混合した雑蜜(百花蜜)となります。

■採蜜
採蜜は分蜂の終った6〜11月頃に行います。
@5段目の箱をたたき、5段目にいた蜂を下の段の方へ移動させます。
A天井板をはずす。
B5段目と4段目の間を0.3mmのピアノ線で切り離し、5段目だけを採蜜します。一度に全ての蜜を取って、ハチを死なすようなことはしません。したがって洋蜜のように代用のエサとして砂糖水を与えることもしていません。
Cはずした巣を砕き、ステンレス容器の上に置いたザルの中へ置き、ゆっくりと自然落下してくるハチミツを集めます。洋蜜のように遠心分離機は使いません。1箱から約3リットルしか採れません。
D蜂蜜はそのままビン詰めします。ビンは熱湯消毒しておきます。蜂蜜は熱に弱いので加熱はしません。

エサや飼い方が自然に限りなく近く、風味が損なわれていません。
水飴や他の蜂蜜との混合は一切ありません。

※西洋ミツバチと日本ミツバチの違い
西洋ミツバチと日本ミツバチの寿命はほぼ同じですが(女王蜂:約2年、働き蜂:約3ヶ月)、蜂蜜を採蜜する量は、西洋ミツバチがティースプーン約4〜5杯に対して、日本ミツバチはティースプーン約1杯です。

●注意
1.ハチミツには、まれに嫌気性細菌のボツリヌス菌がいますので、腸の未発達の3歳以下の子どもには与えないでください。
2.純粋ハチミツは結晶する場合がありますが、品質に異常はありません。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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