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オルターオリジナル ブラックアンガス牛肉
カタログ2009年12月3週号
安全性も肉質も申し分のない、日本一のオルタープライベートブランド・ビーフ。
柔らかく食べやすい赤身牛肉です。


◆肉牛の最高峰
 ブラックアンガス牛(肉専用種)は、明治時代に和牛を大型化するために、昔の和牛に掛け合わせた品種です。現在の松坂牛、但馬牛など黒毛和牛の祖先です。原産国のイギリスでもたいへん貴重とされている牛で、まさに肉牛の最高峰といえる牛です。北海道標津町の興農ファームでは、このブラックアンガス雌と和牛雄を交配して生まれてくる雌牛に、再度ブラックアンガス雄を掛け合わせた「ブラックアンガス×黒毛和牛×ブラックアンガス」の子牛を肥育しています。
 興農ファームでは1997年、オルターの会員の皆様にご協力をいただいた基金によってブラックアンガス牛を導入し、自家繁殖を続けてきました。つまりこのブラックアンガス牛肉は、オルターが興農ファームとともに育ててきたオリジナルブランドなのです。母牛、子牛ともすべて興農ファームの完全に目の届く管理下にあり、狂牛病対策などにおいても安全で安心です。Oー157、口蹄疫、ポストハーベスト農薬などをクリアし、肉質においても申し分のない、文字通り日本一の牛肉といえます。

◆柔らかく食べやすい赤身牛肉 
 興農ファームでは、これまでホルスタインの雄をヤングブルビーフ(YBB、若齢未去勢牛)として出荷しています。このYBBの赤身牛肉は、欧米人のように牛肉の味のわかる人には最高のものと理解されるもので、これからも高い評価をすべきと思います。ただ、YBBの赤身牛肉は赤身内脂肪分が少ないためアンガスの赤身よりも硬めに感じるので、サシを好む日本人の嗜好やアゴの力の弱ったお年寄りには不向きともいえます。
 一方、「ブラックアンガス×黒毛和牛×ブラックアンガス」という品種交配を施した黒毛和牛の特徴をもつ牛の牛肉は、和牛の風味を持ちながらサシが入りにくい、つまり霜降りになりにくい赤身牛肉です。しかもその赤身の中に、たいへんこくがあっておいしい風味のある脂を含んで、柔らかく食べやすい牛肉です。余計な脂肪分を食べることなく、良質なタンパク質なので体脂肪の燃焼も効率的で、お腹にももたれません。

◆広大な草地で放牧して育てています 
 興農ファームのブラックアンガス牛は、農薬・化学肥料を一切使用しない有機栽培したチモシー、イタリアン、オーチャードクローバーなどの牧草地に、春から冬の降雪時まで昼夜放牧しています。冬も雪の上に放牧しています。穀物に頼った畜産から脱却できるので、安全・安心はさらに高まりました。
 放牧を中心にしますので、飼育日数が今のYBBより10ヶ月くらい長くかかるので、コストはアップしてしまいます。自家配合飼料は国産の農業残渣物を中心に配合し、発酵させたものを給仕しています。品種、飼い方、エサからみて国内最高峰と自負できる、オルタープライベートブランド・ビーフです。
 繁殖させながらの出荷でしたので、これまではなかなかご紹介の機会がなかったものですが、ほぼ常時供給できる体制となりました。


興農ファームのブラックアンガス牛
●品種
(ブラックアンガス雌×黒毛和牛雄)×ブラックアンガス雌。交配は自然交配です。
農場で飼育している母牛から生まれる雄の子牛のみを育てています。
雌の子牛は将来の母牛候補です。

●飼い方
昼夜放牧。冬も雪の上に放牧。出荷直前の肥育期間は舎飼い。
ワクチン、動物医薬品は全く使用していません。

●エサ
 農薬・化学肥料を一切使用しない有機栽培牧草(チモシー、イタリアン、オーチャードクローバーなど)をたっぷり食べさせています。母牛や雌牛は放牧され、エサは牧草だけです。
 肉牛として出荷する雄牛は生後1〜1.5ヶ月の授乳期は母乳と牧草だけ、その後8ヶ月齢頃までは放牧され、牧草だけで育ちます。その後、出荷直前の肥育期間は、有機牧草を主体に、補助的に国産原料の自家発酵飼料を少量与えられています。

■肥育牛のエサの配合
国産の農業残渣物(全体の82%)…有機牧草、菜種粕、くず小麦、くず米、くずじゃがいも、じゃがいも皮、道産大豆、じゃがいもでんぷん粉、ビートパルプ、雑豆、酒粕、ふすま、米ぬか
輸入穀物(全体の16%・すべて非遺伝子組み換え農産物)…トウモロコシ、ライ麦、燕麦、ふすま
生涯で1頭当たり、牧草以外の上記飼料は約1,000kgと極めて少量しか与えていません
(YBBと比べても1/4)。

●活性水
 夏は川の水、冬と牛舎収容後は標津町上水道水を、BMW(バクテリアミネラルウォーター)技術で活性化して与えています。
 肉骨粉はもとより動物性飼料は一切与えておりませんので、狂牛病の心配はありません。可能な限り牧草や国産飼料を与えているので、ポストハーベスト農薬や遺伝子組み換えの心配もありません。また、肥育牛の仕上げの段階で少量与える自家配合飼料も発酵飼料ですので、O-157の心配もありません。 

●最新の屠場システム
 解体屠場は1996年2月にオランダのシステムを国内第1号として導入した北海道畜産公社北見事業所です。
 O-157騒ぎの起こる前からO-157や狂牛病チェック体制を国内で始めていた屠場です。食道結索、直腸結索を行い、O-157の原因を完全にシャットアウトしています。屠殺から枝肉まで一度も肉に手を触れることなく、フックに吊るしたままで地面にも置かず、ドライ方式で、水は骨髄の洗浄に最小限度用いられるだけの落下菌の繁殖もないシステムです。雑菌の増殖をカットしているため、枝肉段階でもドリップが全く発生していない完璧な管理の屠場です。
 この公社で屠殺、解体、ブロック熟成、その後-45℃で急速に冷凍し、興農ファームでスライス、パック詰めを行います。この途中、狂牛病特定汚染部分などの汚染や他の屠体と紛れることはありません。


一般市販牛肉の問題点
カタログ2000年8月第2週「狂牛病」、「O-157」、「オーストラリア牛肉の農薬汚染」、「アメリカ牛肉の女性ホルモン汚染」、
カタログ20001年11月第4週「狂牛病」をご参照ください。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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