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アトピーの子が食べられる玉子をめざしてきた タナカファーム
カタログ“2001年4月1週”
    オルターの前身時代から、長いお付き合いをいただいてきたタナカファームの田中さん。おいしい玉子を食べさせてほしいという消費者の声をきいたのが、1986年に本格的に玉子作りに取組むきっかけでした。それ以来、並外れたこだわりを続けられ、その取組みが雑誌『現代農業』にも紹介されました。その、とことん品質にこだわる努力は今もなお続けられているのです。この田中さんを大変尊敬し、後継して鶏を飼うとおっしゃっていた長男保市さんが、いたましいことに1999年養鶏の手伝いに向かう途上、交通事故に遭われました。あらためてご冥福をお祈り申し上げます。そして、改めてすばらしい玉子を作り続けていただいている田中ご夫妻に感謝申し上げます。

とことん安全性にこだわったタナカファームのたまご 
<飼い方>
  鶏たちは、大阪葛城山麓の自然の中、四面を開放した鶏舎内の土の上で元気に走り回っています。日光を浴びながら、新鮮な空気をいっぱいに吸っています。鶏の品種はテトラクロスです。一坪当たり約8羽(市販の場合は100羽)、雄1:雌10の割合で、のびのび平飼いの有精卵です。現在でも十分快適な鶏舎ですが、近くさらにゆとりのある鶏舎に建て替えの予定です。
タナカファームの鶏
 <エサ>
  飼料添加物を使った市販の配合飼料を一切与えないことはもとより、動物医薬品も使っていません。エサを国産化など独自のものに切替えようとした時代、品質が安定しない時期があったにもかかわらず、当時の会員北之橋貴美枝さんらが支えられたおかげで、続けることができたのです。
  可能な限り顔のみえる国内の生産者の素材にこだわっておられます。
  PHFコーン…ポストハーベストフリー(PHF)、NON-GMOのとうもろこし。
  小麦…………現在は岡山県産ですが、近く井村さん(カタログ1999年10月第2週)
              の小麦に切替えていく予定です。
   玄米…………地元産。
  米ぬか………地元産米、広島産米。
  大豆…………井村さん(カタログ1999年10月第2週)の無農薬大豆(エンレイ種)
              規格外を鶏ふんと交換でもらってきています。これを近く、大豆のま
              までなく、納豆に加工して与えたいと考えられています。
  おから………最近までオルターの豆腐屋、尾崎食品のおから(井村さんの無農薬
              大豆使用、1999年11月第2週参照)を使っていましたが、輸送の都合
              で、3月から太子屋さん(無農薬大豆使用、カタログ2001年3月第5
              週参照)のおからに切り替わりました。
  醤油カス……かめびし(カタログ1998年10月第1週参照)の醤油カス(国産大豆、
              国産小麦、天日塩、むしろ麹、天然醸造)を塩分とミネラルとして
              使っています。
  魚粉…………北海道産。マエカワテイストのだし残渣も検討中。
  ヒジキ………伊勢産。
  ワカメ………三ツ石さんのワカメ(カタログ2001年3月第3週)
  カキ殻………宮城県石巻の木村竹子さん。
              市販のカキ殻には殺虫剤を使っていますが、殺虫剤を使っていません。
               近く、オルターの生産者三ツ石さんのカキ殻(殺虫剤なし)へ変更する
               予定です。
  緑黄色野菜…自家栽培の無農薬牧草。
               冬:イタリアンライグラス
               春〜秋:コンフリー、クローバー、野菜を与えています。
以上を発酵菌処理をして給飼しています。そのため、糞は全く臭いません。
水……葛城山系の岩清水を炭やイオン処理し、さらにハイパークラスターを使って
      活性水にしています。ハイパークラスターにしてから、貯水槽のあおこの繁茂
      はなくなりました。
  タナカファームの玉子はハウユニットの高さ、卵黄の粘り、卵殻のつやなど、どれもが国内最高の玉子であることを示していますが、このようなこだわりの結果であるのです。
  コレステロール値は通常の玉子(1545mg/100g)よりかなり低く、1210mg/100gでした。鶏舎のサルモネラ菌の検出も、もちろん陰性。このような有効微生物の多い鶏舎にはもともと有害な菌は生存が困難だということなのです。
  卵殻にある天然の防腐剤「クチクラ層」保護のため、洗卵を行いません。

オルター見学会風景
一般市販の玉子の問題点
 主たるエサがとうもろこしやマイロです。ポストハーベスト農薬、スターリンクなど遺伝子組換えの問題があります。植物性油カスは、n-ヘキサン抽出大豆油カス、菜種カス、グルテンミール、米ぬか油カスなどですが、
ポストハーベスト農薬、遺伝子組換えのほか、n-ヘキサン抽出などによる精神病、がん、心臓病の問題があります。
  動物性飼料としてチキンミール、フェザーミール、ミートボーンミール、骨粉、血粉(エサ、飼い方、添加物など問題)、魚粉(酸化防止剤などの添加物)が使われています。闇取引されている狂牛病問題の動物性飼料も心配です。
  その他、動物性油脂、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムなどを添加しています。
  このように、ポストハーベスト農薬や成長ホルモン、黄体ホルモン、卵黄着色剤、鶏糞防虫のための合成抗菌剤、抗酸化剤、合成アミノ酸、合成ビタミンなど飼料添加物だらけの配合飼料なのです。
  また飼育環境は、ケージの列を数段にも重ね、エサは、この配合飼料を自動的に給与しているのです。狭いケージ内には2〜3羽が押し込められて、身動きできないストレス状態で、ひたすら玉子を生まされています。いつも悪臭立ち込める中で、健康な鶏になるわけはありません。そして、不衛生やストレスによって起こる病気は、ワクチンや抗生物質、ニトロフラン剤、抗コクシ剤、サルファ剤など動物医薬品を使って対処するのです。当然、サルモネラ菌の潜在的危険性を、いつも抱えていることになります。出荷に際しては、黄身2つの玉子や血液が混じった玉子は検卵していますが、同時にきれいに見せるために合成洗剤を使って洗卵し、本来ある玉子の保護バリアー(クチクラ層)を除去してしまい、腐りやすく、中毒になりやすい玉子を作っています。


    ―文責 西川栄郎―


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