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お彼岸には、アロマタイプ仏壇用くすの木せんこうを りんねしゃ(2)
カタログ“2005年3月2週”
お彼岸には、アロマタイプ仏壇用くすの木せんこうを りんねしゃ(2)
 りんねしゃ代表  飯尾純市さんは、市販の線香に使用されているような、着色剤、染料、防腐剤、燃焼剤などを使わない、くすの木せんこうを開発しています。化学薬品に敏感な人は、市販の線香でアレルギーや化学物質過敏症の反応が出ることがあるからです。
 このくすの木せんこうには、クスノキの白精油成分を利用しています。この成分は、刺激の少ないやさしい芳香成分で、エッセンシャルオイルとしても人気のあるものです。
 クスノキの原木のチップを水蒸気蒸留して樟脳と油を抽出して製造していますが、その樟脳の副産物として残った質のよいクスノキ精油を活かすことになりました。伐採したクスノキの全てを活かし、無駄を慎む心がけにも繋がっています。
 クスノキから得るこの樟脳白精油は、ローズマリーに含まれているテルペン系のアロマオイルと類似の性質があり、芳香性と爽快感に優れたものです。昔からお香製造に沈香、白檀、伽羅、竜脳が使われてきましたが、クスノキはその竜脳木の代用として使われてきたものです。
飯尾純市さん(中央)とクスノキ伐採現場の皆さん
 仏事や神事に安全な線香をお勧めするだけでなく、アロマ効果も楽しまれてはいかがでしょうか。くすの木せんこうの小箱を開封したまま置いて、ハーブのポプリに似た使い方もできます。
 強烈な合成芳香剤に慣れている人は、最初は天然素材の微香性が少し物足りなく感じるかもしれませんが、僅かな香りを楽しめるよう、くすの木せんこうはやわらかい芳香になっています。
 飯尾純市さんは、私とほぼ同時期によつ葉牛乳の共同購入を始め、その後、健康や環境をテーマにした市民活動、消費者運動にも取組んでこられています。一方、先祖供養に熱心な家系で育ち、ご自身真言宗の得度を授かっています。そのため、子どもの頃から線香が身近な存在であり、その人工的な香料の香りがたいへん気になっていました。そして、いつかまともな線香の開発ができないものかと考えておられたのでした。
 今回、くすの木せんこうがアロマ的に使えると解説していますが、本来の線香は実はアロマそのものだったのです。現在、市販の線香が有害なものに成り下がってしまっているため、アロマ的使い方ができなくなっているだけなのです。元来、仏事では癒しの効果が大切にされてきており、木魚の音、読経の声、装飾や衣の色や光の反射とともに、線香の香りがお香のようによい香りのものであったのです。当然、今日のような、ただ煙が出ればよいという線香ではなかったのです。

りんねしゃのくすの木せんこう
委託加工工場:川田徳栄堂(大阪府八尾市)
 川田徳栄堂は、ある消費者団体の会員であり、飯尾さんの無添加線香の製造に理解を示し、協力していただいています。

◆原料
樟脳白精油…中国産(広州産)。芳香効果。
      天然木クスノキの抽出油。
      上海の浙江香料の工場で、樟脳と精油を生産しています。
      飯尾さんとはりんねしゃの除虫菊線香の提携の活動の中で出会った工場です。
ハチミツ……中国産。芳香効果、粘着性。
      甘い香りを増すために使っています。
白樺粉末……中国産原木、日本国内製粉。燃焼剤。
タブ粉………インドネシア。粘着効果、燃焼剤。
◆製造工程
@粉材混合
 白樺粉とタブ粉をふるいにかけて撹拌する。
A液材混合
 樟脳白精油とハチミツを撹拌する。
B捏合せ
 混合した粉材とお湯をこね機に入れて、こね合わせる。
 混合した液材をこね機に加える。
C熟成
 こね上がった団子状の玉を熟成させる。
D玉締め
 玉締機で素麺状にして盒板へ押し出す。
E盒切り
 盒板の上に置いた、生の線香を一定の寸法に切る。
F乾燥板
 乾燥板へ移し変え、胴切り機で規格寸法に切る。
 これを乾燥させ、板寄せで姿を整える。

 昔ながらの製法にこだわり、着色剤、染料、防腐剤、合成香料、化学燃焼剤、結着剤など一切添加していません。

川田徳栄堂 線香製造工程
川田徳栄堂 線香製造工程
市販の線香の問題点
 一般市販の線香は、強烈な合成芳香剤で香り付けがされています。線香の臭いってそんなものと思い込んでいる人もいるかもしれませんが、昔から使われてきた線香は、必ずしもそんな嫌な臭いのものではなく、杉などの木のよい香りがしたものです。また、高級なものは、お香としても使われてきています。
 市販の緑色の線香には、着色のためマラカイトグリーンが染料として使われています。これは発ガン性が知られているもので、国内のウナギの養殖から追放された化学薬品です。
 線香の成分は、カビやすい原料で製造されていますので、一般には防腐剤が使われています。デヒドロ酢酸やジイソシアネートなどのメチレンビス類が使われています。
 これらの化学成分には、吸入長期毒性や発ガン性、感作性(アレルギーの原因)があります。その他、結着剤としてMCMキッコレート、燃焼剤として硝酸カリウムが使われています。これらの有害化学物質を含む線香の煙を吸引するのは、止めたほうがよいと思われます。
 また、沈香や白檀などの天然香木を使用しているといって、たいへん高い価格で売られている線香がありますが、本当に使用されているかどうか疑わしく、使用されているとしても極々微量で、謳い文句に疑問が残りますので要注意です。



          −文責 西川栄郎−

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