バイオジャーナル2004年7月34号より記事転載
BSEの人間への感染が原因だと見られている変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の感染者数が、予想以上に多いことがわかった。これまで感染が確認されたのは英国で145人(昨年末)である。インペリアル・カレッジ(ロンドン)の研究者によって、vCJDの感染者数は潜伏期間にある人も含めて最大540人程度とする研究が発表されるなど、被害は予想に反して少ないというのが、一般的な見解になりつつあった。 |
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しかし、それを覆す研究結果が発表された。プリマス・デリフォード病院のデビッド・ヒルトンと英国CJDサーベイランス・ユニットのジェイムズ・アンロンサイドは、虫垂と扁桃のサンプル調査を行い、3800人とする推定と、症状が出ない感染者もいるという研究結果をまとめ、「病理学ジャーナル(Journal of Pathology)」に発表した。両氏は、手術や輸血によって、症状が出ない感染者から感染する恐れがある、と指摘している。 〔Independent News 2004/5/21〕
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