通信販売の法規(特定商取引に関する法)に基づく表示

りんごジュース、超特価 まとめ買い企画
カタログ"2007年1月4週"
りんごジュース、超特価 まとめ買い企画
毎朝の人参ジュースや青汁作り、
健康料理にも役立つ「りんごジュース」。
この機会に、1年分の貯蔵をおすすめします。


●5箱(30本)単位のまとめ買いで、超お買得
 人参ジュースや青汁を作る際に毎日りんごジュースを必要とする方や、山本朝子先生のCC'クッキングでりんごジュースの使い方を学んだ方など、りんごジュースを沢山使われる方の為に、超特価のまとめ買いセールを企画しました。
 りんごジュースは普通、穫れ秋(果実を収穫した秋)にジュースにして一旦、一斗缶などで貯蔵し、必要に応じてビン詰めに再加工して出荷します。その為、手間とコストがかかり、二度の加熱によって風味もやや低下してしまいます。
 そこで生産者にお願いして、穫れ秋にストレート果汁を直接ビン詰めしてもらい、各家庭で5ケース単位で保管していただく方法を考えました。各家庭が協力すれば産地での保管コストが下がります。また、加熱が一度で済むので、ジュースそのものの風味も損なわれにくくなります。
 この企画に二つ返事で乗ってくださったのは、津軽直産組合のみなさんです。


●原料は、津軽産直組合の味の良いりんご
 青森県では、全国のりんごの生産量の40%のりんごを栽培しています。そのりんごの本場で、津軽産直組合の斉藤武雄代表ら45世帯は有機質肥料、減農薬栽培でりんご作りをなさっています。
 代表の斉藤武雄さんは、若い頃親元を離れて、東京で農業関係の出版社に勤めておられました。そこで当時盛んだった電子農法に出会い、それに魅力を感じて、帰郷してりんご作りに取組みました。それから7〜8年後、電子農法に限界を感じ、有機農業へ向かわれました。青森県の有機農業によるりんご作りの草分けのお一人です。いつしか仲間も拡がっていったのですが、失敗続きだった当初の頃の仲間は挫折してしまった人が多かったのでした。木が枯れて死んでいくのが一番の苦労だったとの事です。栽培に自信がついたのは、ほんの7年くらい前の事です。津軽産直組合の仲間は45世帯、平均年齢が40歳台の頼もしい中堅です。
 津軽産直組合のりんごはおいしい。その訳は、りんごの樹の葉にあります。他のりんご園の葉が不揃いで元気がないのに対して、津軽産直組合のりんごの葉は、実によく揃っていて、葉に丸みがあり葉肉が厚く、硬く、葉脈もきっちりとしています。土もよく肥えていて、除草剤も散布しません。除草は除草剤によるのではなく、草刈機での年3回の除草なのです。刈った草は樹の下に草抑えや有機肥料として還元しておくのです。
 りんご栽培の基本は土作りです。堆肥(リンゴジュースの搾りかす等を利用)を10aあたり1t以上、更に有機石灰(焼成かき殻)や天然苦土、アミノ酸配合肥料(有機100%・魚液)を施肥しています。土壌検定を担当の金谷勝さんが年2〜3回行い、りんごの生育をよく観察しています。土壌pHを一定(pH5.5〜6.5弱酸性)にし、土壌の有効微生物を増殖させ、地力を高い状態にしています。
 ミミズや微生物によってりんご園の土はフカフカです。そうする事によって、りんごの根(特に細根)の発育が非常に旺盛になり、病害虫への抵抗性も強くなるのです。農薬は通常の栽培の半分以下の6回にし、しかも極力毒性の弱い、残存効力の短い農薬を選んで、病害虫が発生したらやむなく必要最少限に散布しています。更に少なくできる自信があるとの事です。

栽培品種 
つがる、千秋、北斗、ジョナゴールド、むつ、王林、ふじ、紅玉

栽培の特徴
@有機質肥料 …グロノリン酸(海鳥リン酸)、ハーモニーシエル(貝殻)、古代天然苦土、SRG(米糠)、オーガニック8-5-3(魚液)、発酵鶏糞、りんご搾り粕堆肥
A減農薬栽培
B無袋栽培…一部の品種(千秋のみ)を除き、無袋栽培です。太陽の光を充分に当てています。無理に葉を摘んだり、反射シートで着色をよくする外観重視のりんご作りをしていません。
C適期収穫…りんごはなっている場所によって熟期がかなり違います。収穫は熟れた実から順に収穫します。味の良いりんご作りを徹底しています。
D冷蔵貯蔵…収穫したら直ちに自前の大型冷蔵庫(20kg箱で18,000箱)に保管します。注文に応じて出荷します。 


●自前の加工場で、穫れ秋にビン詰め
りんごジュースの加工場は、津軽産直組合が自前で建設した「持子沢りんご加工センター」です。加工責任者は金谷勝さんです。ジュース加工は9月〜翌年5月末まで行っています。

加工工程
@原料りんご搬入
A浸漬…水を回転させて洗う。
Bブラッシング…ブラッシング機で洗浄する。
C浸漬…ゴミ汚れを水洗いする。
D破砕…破砕機で実を砕く。
E袋詰…布袋に入れる。
F搾汁…プレス機で圧搾。搾りカスは堆肥場へ送って堆肥にする。
G貯蔵タンク…果汁をプールする。
H加熱…果汁を釜で加熱し、80℃、90℃、96℃で各1回アクとりを行う。その後97℃30秒まで加熱した後バキュームで吸い、蒸気保温する(充てんまでの保温)。この時の加熱条件の管理が重要。加熱が過度になると、廃棄しなければいけなくなる。
I充てん…充てんは91℃以上で行う。酸化防止剤は使わない。空ビンはあらかじめ洗浄したあと蒸気殺菌し、果汁溶液と同程度までに温めておく。
J打栓…打栓機で打栓。ビンの上下を転倒させる。
K冷却…水槽の中へビンを入れて2段階で冷やす。風味を大切にするため、加熱の影響を少なくするための工程。


市販のりんごジュースの問題点
 本物のりんごジュースは、ビンの底に澱がたまっていて、ビンを振ると、その澱の固形物が舞い上がるものです。近頃では濃縮還元や水と食品添加物主体のジュースもどきがあふれ、澱の出るようなジュースはほとんど売っていません。手の込んだ事には「澱が本物だ」と思う人向けに、すりおろしりん ごなどと称して、パルプを後から添加して、あたかもすりおろしの時の固形物であるかのように見せかけているものも出回っているので、注意が必要です。
 昔は大手メーカーで、原料りんごを合成洗剤で洗っていた事がありましたが、今はさすがにそんな愚かな事はしていないはずです。ただ、ジュースにされるりんごは当然農薬を一般のように使っているものです。一般栽培のりんごは化学農薬の散布、化学肥料の使用(まずくなる)の問題があります。しかし、一般栽培でも国内産りんごを使っていればまだしも良心的だといえるでしょう。
 市販のりんごジュースの一般的な原料は、ブラジルあたりから輸入される濃縮ジュースです。それを水で戻して100%と謳っているものが殆どです。濃縮還元は真空釜で煮詰めますので、フレーバーがとんでしまっており、成分もすっかり熱変成してしまっています。厚生労働省はこんな品に「ジュース」と表示する事を認めています。現地はジャングルを切り拓き森林をつぶした収奪型のプランテーションで、たっぷりと農薬を使っているので、環境破壊・残留農薬も問題です。
 昭和30年ごろ登場した粉末ジュースは、人工甘味料(サッカリンなど)と合成着色料でできたものでしたが、これは論外としても、一般のジュースもどきには果汁を10%程度に低く抑えて、あとは合成着色料、コーンシロップ(遺伝子組換えトウモロコシ)や合成甘味料(サッカリン、天然系のステビアも催奇形性あり。パルスイートも脳障害を起こす。オリゴ糖と謳うものも原料は遺伝子組換えのあるトウモロコシのコーンシロップ)、合成香料、酸味料、合成保存料、ビタミンC(酸化防止剤として使われ、天然のものとは光学異性体で体に良くない可能性)などが使われています。



ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー


戻る