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使い始めに空焼きする必要のない I HARD フライパン
カタログ"2006年9月4週"
使い始めに空焼きする必要のない I HARD フライパン
サビ止めに、石けんで洗うとすぐ落ちるシリコンオイルを採用。
洗浄以外使用始めに面倒な手間がかかりません。
2mmの厚さの焼色鋼板で抜群の熱効率、鉄分補給に効果的。


●クリアラッカー塗装なしのフライパンを開発
 テフロン(フッ素樹脂)加工のフライパンは、焦がすのはもとより通常の使用中でも有毒ガスが発生し、たいへん危険なものであることがわかっています。そこで、鉄製のフライパンがよいと思うわけですが、一般の鉄製フライパンにはすべてサビ止めにクリアラッカー塗装が施されており、そのまま野菜を炒めてしまうと、ラッカーを食べてしまうことになります。そのため、使用開始時に20分ほど空焼きして、表面の塗装を焼ききる必要がありますが、有毒ガスが発生しますし、面倒な作業です。
 そこでオルターでは、複数の消費者団体と協力して、エポラスさんにクリアラッカー塗装なしのフライパンを作ってもらったことがありました。しかし製造ロットが大きいことに加え、クリアラッカー塗装なしだとすぐにサビ始めてしまい、やむを得ず植物油を手塗りすると、そのアレルギーを心配した問い合わせに対応しなければならなくなるなど、実際に始めてみたら問題が多すぎました。エポラスさんにたいへんな負担をかけてしまい、結局二度目の実施は断念せざるを得ませんでした。
 この経験で、鉄製のフライパンをサビ止めなしで流通させるのは非現実的だとわかりましたので、石けんで洗い流せるシリコンオイルを手塗りしていただくことになりました。この「I HARDシリーズ フライパン」は、カタログでは今回初めてのご紹介となります。


●エポラス社は「はかせ鍋」のメーカー
 エポラス社は、オルターでもたびたび企画している保温調理鍋「はかせ鍋」の製造メーカーです。「はかせ鍋」の考案者・早稲田大学名誉教授の小林寛先生が、百貨店で見つけた良質なステンレス製品のメーカーとしてエポラス社と出合い、その製造を依頼された縁が始まりです。
 新潟県燕市のエポラス社は、関・燕市の地場産業であるステンレス製品など家庭用器物の中堅メーカーです。ホテル用品や業務用器物を輸出用に製造していた遠藤製作所の国内販売部門が独立した会社で、鉄製品にも取り組んでいます。「はかせ鍋」のほかにも、上部を少し縮めることで油ハネ防止を実現した「ガード型天ぷら鍋」や、揚げ物初心者にもおいしい天ぷらが安全に揚げられる「温度計付き天ぷら鍋」もいち早く開発されています。
 健康や環境に配慮したエポラスの鉄製フライパンは、鉄分の補給にも効果的です。


エポラス社の健康調理器具  I HARDシリーズ フライパン&炒め鍋
サビ止めとして鉄の表面にシリコンオイルを手塗りしています。石けんで洗うとすぐに落ちるので、使用始めに空焼きなどの手間が必要ありません。材質は高級鋼板素材のブルーテンパー材2.0mmを使用しています。ブルーテンパー材とは日新製鋼の焼色鋼板で、通常の黒皮鋼板を酸処理した後、更に2度の焼入れ工程を行っている高級な鉄材です。錆にくく、熱効率に優れた薄めの加工にも耐え、油なじみのよいように表面に細かい凹凸の加工をしています。鉄製フライパンは熱効率が良く、貧血予防の鉄分補給に優れています。握りやすく、耐久性の強い三角ハンドルを採用。


エポラス フライパンのお手入れメモ

使い始め
1.まず石けんで洗い、表面のシリコンオイルを落とします。ゴシゴシ洗っても大丈夫。
2.洗ったら火にかけて乾かし、たっぷりの古油を注いで回します。煙が出るまで熱したら油を除き、熱いうちに再び洗います。
3.このとき野菜くずなどを炒めると、鉄くささをとるのに効果的です。

二度目から
1.せっかくできた油の膜を落とさないため、水だけで洗います(塩分が多い調理をしたら、すぐに洗います)。
2.洗った後は火にかけてよく乾かし、油を薄く塗っておきます。湿気のあるところにはしまわないように。


●市販のフライパンの問題点
 テフロンなどフッ素樹脂加工のフライパンは、油をあまり使わなくても焦げつかないのが特徴で、一見便利な気がします。しかし表面に傷がつきやすく、高温には鉄ほど強くありません。焦がすと猛毒が発生し、室内で飼っている小鳥が即死するほどですが、通常程度の使い方でも有毒ガスが発生することがわかっています。しかし、メーカーではその事実を隠し続けています。
 ステーキや中華料理など強火で調理したい場合は、やはり鉄製が向いています。鉄は熱しやすく、熱の伝わり方が均一で保温力も優れており、不足しがちな鉄分の補給にも優れています。しかし市販の鉄製フライパンにはすべてクリアラッカー塗装がサビ止めに施されているので、そのまま使い始めるとラッカーを食べてしまうことになります。そのため使用始めに空焼きが必要ですが、有毒ガスが発生しますし、手間がかかります。
 ステンレス製のフライパンはサビないので油をなじませる必要はないのですが、熱の伝導は鉄より劣ります。アルミ製はアルツハイマー痴呆の原因のひとつになり、すぐにベコベコになり永く使えませんし、電気をたくさん消費して作られているので環境にやさしくない製品です。
 ついでに調理器具の話として、ホーロー製品は傷がつけば有害重金属の浸出が問題になります。金属製品の仕上げ洗いには加工機油を洗浄するためにクロロエチレン類などの有機溶剤が使われ、地下水汚染の原因ともなっています。ガラス製、土鍋(とくに日本酸器)はすぐれた調理器具です。



ー文責 西川栄郎(オルター代表)ー


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