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スキンケアに優れた尊馬油
カタログ‘2009年4月3週号’
様々な皮膚トラブルから皮膚を保護。
家庭に常備をおすすめします。


●馬油は皮膚の味方

 馬の皮下脂肪(腹部、たてがみ部など)から採った馬の脂「馬油」は、不飽和脂肪酸を多く含み、人の脂との脂肪酸の構成比率が比較的よく似ています。下記にご紹介するような様々な注目すべき作用が知られています。その詳しい作用メカニズムはまだ未解明です。推察としては、その強い除菌効果や皮膚への強い浸透性による血行促進効果と考えられています。
 主婦と生活社刊「家庭の医学」には、馬脂の効能を「古くから火傷の特効薬、皮膚への浸透が速く、消炎、殺菌、保温、弛緩作用があり、血行をよくする。塗るだけで肌が若返り、冷え性、月経痛、便秘などに効き、豊かな黒髪をつくる。アトピー性皮膚炎、おむつかぶれ、あせも、化粧かぶれ、水虫などの皮膚病、腰痛、頭痛、五十肩、むち打ち症などの痛み、花粉症、蓄膿症、痔、喘息、風邪などの広い薬効を見る」と紹介されています。
 昔、縁日で軽妙な口上で、切り傷や火傷によく効くと売られていた「ガマの油」は実は馬脂だったというのは、薬師堂の直江昶さんの仮説です。江戸時代の「生類憐みの令」によって馬肉を食べたりするのはもってのほかでした。しかし一般庶民にとって、寿命がきた馬の肉をこっそり食べたりするのは当然のことで、そのとき馬脂も入手していたのでしょう。馬肉などの獣肉を鯨肉といって食べていたように、筑波山の四六のガマの脂とシャレで言い換えて、この我が馬の油、すなわち我馬(ガマ)の油を売っていたのでしょう。馬脂の利用は、すでに奈良時代に中国から渡来した名僧鑑真和尚の一行のうちの1人の唐僧・仙人和尚から、筑紫野国(現在の福岡県)に伝えられたという説があり、様々な効能が伝えられています。

●馬油のニセモノにご注意

 薬師堂が馬油の研究製造を始めたのは1952年です。大宰府天満宮に参詣する人を対象に、梅雲丹という梅を原料とした健康食品を売っていましたが、そのおまけにこの馬脂を「馬油」と名づけ、1955年より無料配布を始めました。やがてその効能が話題となり、1980年より有料配布を始め、1988年には厚生省から基礎化粧品の皮膚保護用化粧用油としての正式な製造許可を得ました。しかし直江昶さんは、その有用な皮膚保護作用から見て、本来馬油は医薬品としての資格があるべきだと考えておられます。
 この薬師堂の尊馬油(商標登録・製造特許)の効能が様々な健康雑誌に取り上げられ、世に知られるようになったのに伴い、10社以上の企業が真似をして馬油の製造や販売を行っています。
 オルターではアトピーのスキンケアに使えるのではないかと、この馬油の効果に注目して、市販されている馬油を調査した結果、国内でこの尊馬油が最も良心的な馬油だと判断しています。


薬師堂の尊馬油(ソンバーユ)
化粧品製造業許可の関係で、馬脂原料の製造元は(株)筑紫野物産研究所、調整・ビン詰めはソンバーユ(株)となっています。

●原料
馬脂…熊本県の馬刺し用馬(ノルマン種など)牧場(栗山商会など)よりの馬脂。たてがみのところの脂(コウネ)、尾の茎部、内臓周辺の皮下脂肪。
酸化防止剤…ビタミンE(合成)

●製造方法
(株)筑紫野物産研究所にて
@原料の馬脂は冷凍で届く。−35℃で保管。
A破砕機で荒砕する。
Bミンチ機で細砕する。
C煮釜(95〜100℃、約40分)で溶解。細かい金網で肉質などの荒ゴミを除去。
D次の煮釜(95〜100℃、約40分)でさらに加熱した後、濾紙フィルターで濾過する。
Eその原油を冷水で40℃まで冷却して、大タンクに入れる。
Fこの大タンクを1年放置する。液体と固体が上下に分離してくる。
G熟成が終了した大タンクから、脂の融点を調べてから小タンクに分注し、さらに半年寝かせる。
H融点を基にして、複数の小タンクの油を調合する。この工程は、混ぜものなしで塗りやすいクリーム状に仕上げるための工程です。
I真空タンクに入れ、蒸気を吹き込み、固まってくる酸化油を除去する。
J活性白土で鉄分を除去する。
K酸化防止剤としてビタミンEを加え、油脂の酸化を防ぐ。
L酸化を防ぐため、窒素ガスの圧力を使ったプレスフィルターで濾過を行う。クリーム状のものと、液状のものの2種類の油を作る。

ソンバーユ(株)にて
M40〜50℃の液状の温度域で製品容器に充填。充填に際して窒素ガスで加圧。
N12℃に冷却する。
Oビンにフタをする。

●馬油の使い方
薬師堂の直江昶さんは、以下の様な症状に試す価値があると報告されています。
(「馬油と梅雲丹の研究」・直江昶著より)

火傷(火傷のときは一刻も早く十分な量を塗布し、ガーゼを1週間ほど交換しないでそのままにしておくこと)、床ずれ、痔、脱肛、切り傷、擦り傷、手術傷、薬品負け、汗も、ただれ、虫さされ、はぜ負け、草負け、漆負け、手足の豆破れ、股ずれ、スポーツ耳鼻手足擦傷、おでき、吹出もの、ニキビ、口内炎、舌炎、虫歯、歯槽膿漏、粘膜のただれ、アカギレ、ひび割れ、かかと割れ、打ち身、打撲、捻挫、生爪はがれ、さかむけ、しもやけ、湿疹、水虫、たむし、しらくも、はたけ、鼻炎、杉花粉症、蓄膿症、中耳炎、扁桃腺炎、肩こり、神経痛、足の冷え性、ほてり症、関節炎、筋肉痛、(ぎっくり腰)、カミソリ負け、日焼け炎症、腋臭、薄毛(禿頭)、細毛、枝毛、若白髪、美顔、美肌、シミ、小じわ、油やけ、化粧やけ、ドーランやけ、鳥肌、鮫肌、象皮症、赤アザ、南方系の陰部疥癬、外陰部炎症、尿道炎、こしけ、脂肪性の瘤、前立腺肥大、便秘症、ヘソの垢、肥満体の腹部(脂肪取り)、水疱瘡、ヘルペス(帯状疱疹)、ペットの怪我、皮膚病、百疣、リンパ腺手術後の潰瘍傷など。

●注意
※馬油は酸化を嫌いますので、20℃以下の冷暗所に置いて下さい。使用期限はありませんが、極端な変色やツンとした刺激臭があれば酸化していますので、お使いにならないで下さい。
※馬油は他の化粧品の界面活性剤などの肌への浸透性を高めるので、原則として化粧品との併用をおやめください。
※一般に、小豆粒大くらいの使用で、顔の肌の更新を早め、美肌にする効果があります。しかし、もともと肌が美しい若年層は肌の新陳代謝が早く、それを馬油が早めすぎて顔の肌の角質がフタ状に目にみえてハゲ落ちてしまうような心配がありますので、原則として若い人は顔には使わない方がよく、顔に使う場合には米粒程度の極少量を試してみる程度にしてください。

オルター流の提案
■吹き出物などの対策に馬油をパワーアップしたいとき、日本酸器のぺグマスを混ぜてお使いください。
■コーヒーエネマ用クリーム(滑剤)としてもお勧めです。


市販の馬油の問題点
 薬師堂に製法特許がありますので、真似をしている他メーカーのものはまず不法ということになります。それでもちゃんと薬効のある良心的なものを作っているのであればまだよいのですが、そういう儲け主義ではどんな製品を作っているか、疑問です。
 クリーム状にする為には熟成時間がかかり技術も必要なので、液状で売られているか、蜜蝋、石油系のパラフィンやセタノールなど他の油脂を混合している様です。また、パラベン(合成保存料)などの添加もあります。低温抽出などを謳い文句に法外に高い値段で売っているメーカーもありますが、馬油は冷蔵庫のない時代からも、その効能は伝えられてきているものです。



―文責 西川栄郎(オルター代表)―


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