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紀州大地の会の有機農業
カタログ“2000年8月1週”
 「紀州大地の会」では80名を超える農家がEM技術を活用するなどして、有機農業に取りくんでいらっしゃいます。
 その活動を中心的に支えている事務局長の園井信雅さんは、若い頃に豆腐屋で働いたり、大阪府庁に勤めたり、インドネシアでエビ獲りをしたり、和歌山の地場産業(皮革)で専務をしたりとおもしろい経歴の持ち主です。EM技術に出会ってから、自分で米作りをしたり、農家とのつながりができたり、小学校や地域の婦人団体にもEMで生ゴミ堆肥を作ることを教えるなど、食・農・環境などをテーマに幅広く活動をされています。この「紀州大地の会」では7月よりオルター大阪の品物の宅配事業を開始しました。オルター大阪としても、当然その生産者の方々に順次出荷協力をお願いしたいと考えています。今回は山本博さん(トマト)、高幣泰秀さん(もも)、辻昌巳さん(スイカ)をご紹介します。
園井信雅さん
山本農園、山本博さんの無農薬トマト
◆品種  『レットファン』
   
 中型のトマトです。トマトというよりフルーツのような味のする非常においしいオランダ産の品種です。

<作り方> 
 山本さんは無農薬トマトより無農薬ナスビ作りのキャリアの方が長いのです。ナスビ畑もトマトに劣らずすばらしいのですが、他の生産者との関係で、導入は時期をみて
  と考えています。
 肥料はEM技術を活かし米ぬか、魚カス、油カス、骨粉、血粉、カキガラ、薫炭(自家製もみがらを炭にしたもの)、ボカシ昆布、モミガラ、ゼオライト、炭などを材料に工夫されています。
 土作りができている分、病気が出ませんので、殺菌剤を使わずすんでいます。もし、辛抱できないようなときがあれば玄米酢やストチューのような安全な材料を使うことを考えられています。山本さんの無農薬栽培技術は国内でも屈指だと思いますが、これは長い努力があって実現しているものです。労働力は奥さんとの2人だけです。
 26歳でUターンし、慣行農法での農業を始めましたが、連作障害 で3年目には行きづまり、その中から土作りの大切さを気づかれ、研究を重ねているうちにEMボカシを利用する今日の見事なレベルまで到達されていたのです。無農薬栽培16年めを迎えています。葉の色合い、繁り方など申し分のない理想的な栽培風景は感動ものです。
山本博さん
辻昌巳さんの無農薬スイカ
 市役所を定年退職されたあと、代々の田畑を引き継がれました。EM技術を使って、むずかしいスイカの無農薬栽培に取りくみ、2年目を迎えています。見学させていただいた畑にはちらほら炭疽病(葉が黒くなる病気)が出ています。慣行農法では、とっくに化学農薬を散布する事態ですが、辻さんはのどかといえるほど、EM100倍液で対処されようとしています。この辻さんの試みを是非応援させていただきたいと思いました。この畑に今、一番必要とされているのは無農薬を求める消費者の食べたいという気持ちではないでしょうか。
辻昌巳さん
高幣泰秀さんの低農薬もも
 全国でも有名な和歌山の桃の産地の中で、極力農薬を減らしている2軒の農家のお一人。花嫁募集中の43歳。ご両親が亡くなられて、一人でEM技術を使った低農薬の桃作りを続けられています。
 水田に植えた桃の木も18年めを迎えています。除草剤も使わず、草刈りだけでも年に6回もする手間をかけられています。良い実をとるため、十分に適果されています。

<品種>  日川白鳳、白鳳、清水白桃、山根白桃、アカツキ、
     一宮白桃、川中島
 白桃など多種類です。

●防除(下線部は化学農薬、※印は展着剤)
    3月  石灰硫黄合剤、ネオエステリン※
    4月  ボルドー、ネオエステリン※、アビオンC※、EM、木酢液
    4月  アディオン乳剤、アプローチB1※、EM、木酢液
    5月  アブロード、トリフミン、テランフロアブル、ネオエステリン※、
      木酢液
    5月  スプラサイド、アプローチB1※、EM、木酢液
    6月  ロディー乳剤、アビオンC※、EM、木酢液

●肥料:美里町の前田さんという人の鶏糞、大和肥料1号配合の有機肥料。
       生ゴミをEM処理して作ったテクノペレット、魚カスを使っています。 
  
高幣泰秀さん
一般の防除例(桃)
詳細は、右記一覧表をご参照下さい。⇒


  ―文責 西川栄郎―


防除例
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