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夢の大地で自然栽培
カタログ2016年4月4週号
夏にうれしい葉もの野菜セット。
◆無農薬、無肥料、無除草、不耕起、自家採種
 北海道帯広市愛国町にある(株)やぶ田ファーム、薮田 秀行さんは、約5ヘクタールの畑で、農薬、化学肥料はもちろん、有機肥料、有機堆肥も使わず、不耕起、無除草の自然農法で野菜を栽培しています。種子の自家採種にも取り組んでいます。有機 JAS認証も受けています。
 栽培品目は少量多品目で、ほうれん草、小松菜、しろ菜、水菜、春菊、キャベツ、ケール、ブロッコリー、カリフラワー、とうな、白菜、レタス、トマト、キュウリ、なす、ピーマン、アスパラ、おくら、赤ビーツ、コールラビ、二十日大根、白かぶ、大根、人参、玉ねぎ、ネギ、ジャガイモ、カボチャ、ズッキーニ、にんにく、トウモロコシ、枝豆、黒豆、インゲン、小麦、メロン、ハーブ類などです。

◆ベストチョイスの野菜セット
 これらの中から、ベストチョイスした品目をおまかせセットにして、5月から11月頃の間、お届けいただきます。
 ただし、オルターへの供給可能セット数は、週8箱程度の出荷量ですので、味見の意味も込めて、ご注文いただいた会員全員に当たるよう順々にお届けします。近い将来、もう少し供給準備ができましたら、他のセット野菜の生産者と同様、会員との固定的なお届けシステムにしていく予定です。
 したがいまして、今年の供給は個々の会員にとっていつ届くかわからない形となりますので、他の野菜との重複注文を避けられるよう、お届け2週間前にお届け予定をご連絡させていただきます。

◆農業にあこがれて
 薮田 秀行さんは大阪府豊中市の生まれです。1998年42歳になって、若い頃からあこがれだった農業をするため、十勝に新規就農者としてやってきました。
 近畿大学農学部在学中、大学の農業実習で農業を体験し、心地よい疲れ、飯のうまさ、酒のうまさ、かつてない元気な自分に驚き、自分の生きる道は農業だと確信しました。奇しくも、農業に開眼したその日は、植物ホルモン「オーキシン」や「ジベレリン」の先駆的研究者であった農学者の祖父、貞治郎さんが他界した日でした。
 大学を卒業後、農業の道に進みたいと担任に相談しましたが反対され、農業の道を断念し、いったんはサラリーマンになりました。そのサラリーマン生活は食品加工の分野で、18年に及びました。その間も農業を諦めきれず、大学に相談したり、農業試験場などに手紙を出して相談しましたが、サラリーマンを続けなさいというアドバイスをされるばかりでした。弟にも農業はおもしろいと言い続け、弟は飼料会社の養豚農場に就職しました。以降、弟が農業の情報源になりました。
 1995年、帯広農業塾の全国募集が行われ、開講されることを知りました。さっそく応募し、入塾することができました。2年間の通信教育でスクーリング、実習もありました。1997年卒塾。1998年より帯広市農業技術センターにおいて実習を開始、家庭菜園向け園芸講座を受講し、いろんな野菜の栽培技術を学びました。北海道内や本州の何ヵ所もの農場にも研修に行きました。

◆有機農業の野菜がおいしかった
 有機農業に目覚めたきっかけは、1998年、研修に行った農場のうち3カ所が有機農家だったことからでした。十勝を代表する有機農家、泉吉 宏さんからもらった野菜は実においしかったそうです。
 1993年新しく設立された愛国町地域農業新規参入者受入協議会の協力により、住宅、ハウス、畑、作業機械などが確保され、実習を始めました。このときから無農薬、無化学肥料の栽培を始めました。

◆苦しみ抜いて自然栽培で開眼
 新規就農は2002年、1.85ヘクタールで始めました。無農薬、無化学肥料で栽培しましたが、失敗の連続でした。血尿や寝不足で苦しんでいました。そんなとき助けてくれたのは、大樹町の自然栽培の巨匠、遠藤 内査氏との出会いでした。おかげでジャガイモが連作障害もなく育ち、何を聞いてもちゃんとした答えが返ってきました。偉大な自然の力に学ぶことを教えられました。
 2005年ようやく自然栽培の技術にたどり着くことができました。現在は関西の両親を迎え、どっしりと北海道の大地に根ざしています。
 2005年に有機 JAS認証を受け、2006年有機 JAS家畜飼料認証、2007年有機 JAS加工食品認証を受け、有機の加工品製造も始めています。
 2009年、全圃場を、不耕起、無肥料、無堆肥、無農薬、無除草の自然農法に変更、農場を株式会社に登記しました。

◆豊かで楽しい暮らしのすすめ
 薮田さんの自然農法のキーは光合成細菌(シアノバクテリア)の活用です。シアノバクテリアの活用で、畑の土の層にできる、耕作を妨げる耕底盤を団粒構造に変えることもできるようになりました。
 薮田さんは機械を使わず、自家採種の種子を優先し、農業に対しての資本投下を抑え、除草や耕起の手間をなくし、すべての空間を使用した多様栽培により収穫を飛躍的に上げ、純利益率の上昇と、持続可能な農業を目指しています。その結果、食べる人にも健康を届けることができます。「食は農に学び、農は自然に学ぶ」。
 薮田さんは地元のラジオに週一回登場し、人々の幸せを邪魔している農業、医療、教育などの誤った常識から離れるようリスナーに呼びかけています。
 またフェイスブック、あるいはブログ「アグロなエコロジー」でも情報発信しています。3〜5反を耕し、1日4時間くらい楽して働き、生活はそこそこでも豊かに暮らせば世の中の仕組みが変わるのではないかと考えています。
 オルターとやぶ田ファームとの出会いは、山羊チーズの香林農園の腰山 通彦さんに誘われて立ち寄った帯広駅前のとかちプラザで 2015年1月に開催されていた有機農業のイベントでした。


やぶ田ファームの 自然栽培野菜セット(オルター基準★★★)
■農場
約5ヘクタール
有機JAS認証圃場
(北海道有機認証センター認定)

■栽培品目
多品目(本文参照)
種子の自家採種にも取り組んでいます

■防除
農薬の使用なし

■肥料
化学肥料、有機肥料の使用なし


薮田 秀行さんおすすめの酢大豆
 この地球が誕生して46億年。地球誕生から12億年後、生命が誕生。どこからやってきたのかは諸説諸々で確かなものはありませんが、生命の源は「光合成細菌」と言われています。当時の地球にたくさんあったとされる二酸化炭素や硫黄、水素、放射能などこれらの物を餌として繁殖をしていたようです。現在も池の底や火山の噴火口などに生息し光合成と同じ働きをしながら活動を続けています。
 この光合成細菌の力を利用して原料になる黒大豆を肥料や堆肥を使わないで自然栽培しました。また、煮豆や酢大豆を加工するときも、彼らのカを利用して加工をしています。オルター用に加工に使う酢は飯尾醸造の富士酢です。
 酢大豆は元々身体に良い物とされていますが、この酢大豆は1日5〜6粒で良いそうです。永年身体の不調を感じておられる方(現在改善報告をいただいている内容は、癌、高血圧、頻尿、勃起不全、冷え症、アルツハイマー、高血糖、虚弱体質などです) には特に変化が感じられるそうです。



―文責 西川榮郎(NPO法人  安全な食べものネットワーク  オルター代表)―
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